ラーメン激戦区、東京・高円寺で18年も愛され続けている名店「麺屋はやしまる」。絶品つけ麺とよくばりなおつまみセットでラ飲み！

2023年08月25日 12時00分更新

　どうも〜、こんにちは。としおです。

　ラーメンYouTuberとして活動中の僕が「ラ飲み」をテーマにお届けするこちらの連載、今回で第3回目となります。「ラ飲み」とは、ラーメン屋さんでお酒を飲むこと。これがねぇ、また良いんですよ。僕なりの楽しみ方をご紹介させて戴きます！

■ラーメン激戦区東京高円寺で18年愛され続ける絶品つけ麺&ワンタンメン！

　東京都杉並区高円寺。独特のカルチャーを持つ中央線沿線の中でも、ひときわ異彩を放つエリア。古着、パンク、お笑い、酒、インド…高円寺をイメージした時に出てくる単語は色々ありますが、実は、都内有数のラーメン激戦区でもあります。

　駅の南北に伸びる幾多の商店街や大通りには、こだわりのラーメンを出すお店が点在しています。

　今回ご紹介するのは、入れ替わりの激しい高円寺エリアで18年も愛され続けている名店、「麺屋はやしまる」。北口から徒歩５分ほど、庚申通り商店街を曲がった裏路地という目立ちづらい立地ながら、ピーク時は常に行列ができている人気店。高円寺在住20年の僕が、人生で一番通っているラーメン店でもあります。

麺屋はやしまる

　オープンしたのは2004年。目黒の「かづ屋」などで修業した初代店主の林信（はやしまこと）さんが創業しました。かづ屋といえば、数々の人気店を輩出している、ワンタン麺が人気の名店。はやしまるは、動物系と魚介系を合わせたスープ、皮から手作りのワンタン、オーブン焼きのチャーシューなど、かづ屋の流れは汲みつつも、自家製の多加水太麺などオリジナリティをしっかり出した一杯を提供されています。

　現在、こちらを経営しているのは有馬巨人（ありまなおと）さん。実は昨年、初代店主の林さんが家庭の事情で東京を離れることになり、同じかづ屋出身の有馬さんが二代目としてお店をそのまま引き継ぐ事になりました。

現店主の有馬巨人さんと妻の緑（みどり）さん

麺上げをする有馬さん

　元々、テレビ番組のディレクターをしていた有馬さん。仕事で地方を巡る際には、必ずご当地ラーメンを食べ歩くほどのラーメン好きです。

「ちょっとした縁でかづ屋の數家豊（かずいえゆたか）社長と知り合って、かづ屋を4年ほどお手伝いしていたんですよ」と、有馬さん。

「そしたら社長から、高円寺のはやしまるを継がないか？と話がきて。なんで僕なんですか？と聞いたら、店主の林さんと同じ左利きだし、有馬君は葛西だから高円寺まで電車で一本でしょ？って（笑）」

　そんな理由で？と、その時は笑っちゃったそうですが、改めてじっくり考えてみると、左利き用に使いやすいように作られた厨房に加えて、レシピや取引先などをそのまま引き継げるのは好条件。なにより、どのメニューを食べても美味しいはやしまるを、毎日賄いで食べられるのは最高だと思ったのが決め手だったそうです（笑）。

　引き継ぐまでの3ヵ月間は、林さんの下で修業して、製麺やスープ作りなど全て教わりました。

「全てが手作りなので、仕込みの量がとんでもなく多かったりと色々と大変なことはありますが、なんとかがんばってきて、今に至ります」と有馬さんは話します。