老若男女に愛される地域密着型を目指して、2022年秋に神奈川県の伊勢原駅前にオープンした「Japanese Noodles 娘娘」。座間市出身の宮下智行さんが手掛け、厳選した食材を用い、独学で作り上げた極上の一杯が味わえる注目の店だ。
「料理人としてフレンチとイタリアンの店で約10年に渡り経験を積みました。その間、アメリカのロサンゼルスで半年間、ラーメン店で働いたことがありまして、そこですっかりラーメン作りにハマってしまいましたね。フレンチやイタリアンだと前菜、スープ、メイン料理と順番に提供されるフルコースのスタイルが多いですが、ラーメンはその一杯にすべてのおいしさの要素が詰まってる。丼の中に1つの作品を作り上げるという、独特の世界観に惹かれました」と店主の宮下さん。
独学で今の味を完成させた宮下さんだが、これまでに学んできたフレンチやイタリアンの技法をラーメン作りに活かしているそう。
「スープには丸鶏を用いていますが、フレンチの技の応用で、鶏の解体方法を工夫することで、鶏の旨味をグッと引き出すことができます。また、チャーシューを低温調理する方法やネギの切り方、アクをとるといった細かなタイミングもすべてこれらの技法が役に立っていますね」と、宮下さん。
現在、提供しているラーメンは醤油と塩の2つが主体。丸鶏と共にスープのベースになる魚介ダシは、香川県伊吹島の煮干しや羅臼昆布、カツオ節やマグロ節は透明感を出すために血合い抜きのものを厳選している。
看板麺の1つ、全部のせ天然塩らーめんは、名古屋コーチン、青森シャモロック、みやざき地頭鶏などの国産地鶏と魚介ダシのダブルスープで仕上げた一杯。特注麺には全粒粉を入れ、味に奥行きをプラスした。低温調理した豚肩ロースと鶏の胸肉の2種、甜菜糖で仕上げた煮玉子にワンタンとトッピングまで豪華!
もう1つの看板麺である、低温チャーシュー中華そばも見逃せない。黒胡椒と低温調理した豚肩ロース3〜4枚が丼を覆い見た目も迫力あり。御殿場の天野醤油を用い、コクと旨味のバランスが調和した一杯に。宮下さん曰く、「醤油はもちろんですが、使用する食材はいろいろと調べて実際に食べ歩き、おいしい食材探しのため常にアンテナを張っています」。
最近では、豚肉の肉汁たっぷりでスパイスが効いた餃子5個入り450円も評判で、餃子定食も用意する。さらに、うちゅうブルーイングやAMAKUSA SONAR BEER、ワイマーケットブルーイングなど希少なクラフトビールが充実しているため、チャーシューやワンタンをつまみながらビールを堪能することも。
持ち前の探究心で、食材探しや味のブラッシュアップに日々力を入れる宮下さん。「おかげさまで通っていただけるお客様も増えました。だからこそ季節素材を使った限定麺などを考案して、飽きることなく常に満足してもらえるよう自分流のラーメン作りに挑んでいきたいですね」
【Japanese Noodles 娘娘】
住所:神奈川県伊勢原市桜台1-22-29
電話:0463-74-6898
時間:11時~15時、18時〜21時(各LO)※スープがなくなり次第終了
休み:日曜・祝日
席数:18席(カウンター6、座敷12)※禁煙
駐車場:なし
交通アクセス:小田急線伊勢原駅南口より徒歩2分
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