今話題の「佐賀ラーメン」の特徴とその歴史を紹介した前記事に続く今回は、さらに県内の限定した地域にフォーカスしたご当地麺「唐津ラーメン」を紹介する。
唐津といえば、唐津城など名勝の景観や“魚がうまい”場所としても知られているが、実はラーメンも実力派がそろっている。惜しまれつつ閉店した語り草店「一竜軒」の系譜である「竜里」、「一光軒」はじめ、豚骨主流の地で勝ち抜いてきた醤油、塩ラーメンの名店「らぁ麺 むらまさ」、さらに60年以上の歴史を誇る「関東軒」など、全4杯をすすって「唐津ラーメン」の底力を体感しよう。
猛々しい濃厚豚骨に惚れる「竜里」(唐津市・菜畑)
2016年に閉店した「一竜軒」の物件を継ぎ、麺を配達していた小島康志さんが開店。深い茶色のスープは肉も付いた豚骨を炊き、特注の鉄の棒で混ぜながら髄から旨味を抽出している。大量の豚骨で羽釜炊きするため、力強く、野趣あふれる味わいだ。どっしり濃厚だが脂っぽさはない。「唐豆」を食べながらラーメンを待つのも「一竜軒」と同スタイル。
【竜里】
住所:佐賀県唐津市菜畑4070-2
電話:0955・73・4920
時間:11:30~16:00
休み:日曜
席数:17席(カウンター2、テーブル15)
駐車場:5台(無料)
交通アクセス:車=西九州自動車道唐津ICより約15分
レジェンド・宮崎真一氏に学んだ夫婦が迎える「一光軒」(唐津市・相知町)
レジェンド的な職人、「一竜軒」の宮崎真一さんのもとで修業した遠藤鏡了さんが相知町に2017年開店。どっしりとした豚骨と中太麺、シャキシャキ感の立つ手切りの紅生姜も特徴。 使う道具も古(いにしえ)のスタイルにこだわっている。生卵は別皿にて、白身入りで出てくる。ラーメンに卵黄だけすくって入れたり、 別皿で混ぜて麺をつけたりなど、楽しみ方はさまざまだ。
【一光軒】
住所:佐賀県唐津市相知町町切902-1
電話:0955・63・3445
時間:11:30~15:00
休み:日曜
席数:14席(カウンター6、テーブル8)
駐車場:5台(無料)
交通アクセス:車=西九州自動車道唐津ICより約30分
ラーメンの鬼・佐野実氏の魂が宿る店「らぁ麺 むらまさ」(唐津市・菜畑)
2010年開業のラーメンの鬼・佐野実イズムを引き継ぐ一店。唐津市「マツキン醸造」の醤油、加唐島(かからしま)の塩など、 唐津の食材、調味料を取り入れたラーメンが人気だ。 国産小麦をブレンドした粉「紬」が主体の自家製麺に、大判のチャーシュー、柔らかい穂先メンマ、ネギ、ワカメの具材がのる。動物系メインのスープで 魚介の旨味、風味も感じる一杯。並の麺量は茹で前130g。
【らぁ麺 むらまさ】
住所:佐賀県唐津市菜畑3609-2
電話:0955・74・3213
時間:11:00~15:00(LO)、土日曜・祝日11:00~ 20:00(LO)
休み:木曜
席数:29席(カウンター11、テーブル18)
駐車場:13台(無料)
交通アクセス:車=西九州自動車道唐津ICより約20分
“支那そば”を唐津市民のソウルフードに昇華「関東軒」(唐津市・和多田先石)
60年近くの歴史があり、看板メニューの「支那そば」を唐津市民のソウルフード的存在に昇華した店。 地元唐津市の醤油を合わせた豚骨ベースのスープは、力強さの中に上品で繊細な旨味も感じる。透明感の残る琥珀色の醤油スープで、豚肩ロースの肉厚チャーシューに、メンマ、ネギなどがのる。佐賀では珍しい自家製の平打ちちぢれ麺を合わせるのも特徴。
【関東軒】
住所:佐賀県唐津市和多田先石4-2-8
電話:0955・75・7154
時間:11:00~21:00(LO20:30)
休み:不定休
席数:31席(カウンター9、テーブル14、座敷8)
駐車場:約100台(無料・共用)
交通アクセス:車=西九州自動車道唐津ICより約15分
■「佐賀ラーメンヤタイ」開催!
日時:3月9日(土)、10日(日)
時間:11:00~16:00
会場:SAGAサンライズパーク・パークテラス
住所:佐賀市日の出2-1-10
交通アクセス:車=長崎自動車道、佐賀大和ICを降りて国道263号を南方向へ約10分。電車=JR佐賀駅下車、佐賀駅バスセンター2番乗り場よりバスに乗り、SAGAサンライズパーク(市文化会館前)下車
入場料:無料
イベントお問合せ:佐賀ラーメンフェスタ実行委員会
電話 0952-23-9118(運営事務局:サガテレビ)
ラーメンWalkerの最新情報を購読しよう