茨城・涸沼の黒真珠が輝くスープでひんやり♪「自家製ラーメン アイリー」の冷やしシジミラーメン

2025年08月01日 10時00分更新

 茨城県の人気店が「ラーメンWalker茨城2025」(発売中)の読者のために新作を披露する「スペシャル限定麺」企画。「茨城愛」をテーマに各店主がオンリーワンの一杯を作り上げ、バトンをつないでいく。

 第5弾は北茨城エリアを代表する人気店「自家製ラーメン アイリー」が登場。8月5日(火)~8日(金)の4日間限定で涸沼産大和シジミを使った冷やしラーメンを提供する。

1日10杯限定!大和シジミの旨味が際立つ「冷 涸沼大和しじみそば」

「冷 涸沼大和しじみそば」(1200円)

 那珂湊のアンコウ、大洗・鹿島灘のハマグリなど、茨城は魚貝天国。なかでも有名なのが涸沼の大和シジミだ。宍道湖(島根)、十和田湖(青森)と並び、日本3大シジミの1つに数えられている。涸沼の大和シジミは1年中採れるが、6~8月の土用シジミが特に旬。産卵期のため、大きくて身がプリプリで味も濃い。そんな土用シジミを冷製スープに仕上げる。

 大量のシジミに水と昆布だけを加え、沸騰させないよう低温でじっくりと煮込んで旨味を抽出。シジミには旨味成分のコハク酸をはじめ、グルタミン酸、グリシンなどが多く含まれていて、あっさりとした中にも濃厚なエキスがギッシリと詰まっている。

 「シジミスープだけでも十分においしいですが、味に厚みを出すために、レギュラーのスープとのダブルスープにしました」と店主の鴨志田裕太さん。レギュラーのスープとは、1日目に丸鶏と豚骨、2日目に煮干しと節系、そして3日目にまた別の煮干しと3段階に分けて炊く「アイリー」自慢の“究極のシングルスープ”。シジミスープとそれを2対1でブレンドした。

 キンキンに冷えたスープは、ひと口飲むとシジミの味がしっかり感じられる。冷やすことでシジミの輪郭がよりくっきりと浮かび上がるのだ。そしてその奥から、さまざまな素材の旨味が顔を出す。さらに「仕上げ油にはホタテ油を用いて、奥行きも出しました」と鴨志田さん。スッキリとした飲み口でありながら、滋味深い味わいにうっとりとさせられる。

「涸沼の黒真珠」とも呼ばれる涸沼産の大和シジミ

濃厚なエキスが染み出たシジミスープ

 冷たいスープの中にきれいに折り畳まれた麺は自家製。2種類の小麦粉にタピオカ粉を配合している。冷水で締めることで食感がさらによくなり、モチモチに。表面はツルツルで喉越しもよく、すするたびに広がる清涼感が心地よい。

タピオカ粉も配合した自家製中太ストレート麺

 具は豚ロースと鶏ムネの2種のチャーシューを中心に、大葉、紫タマネギ、白髪ネギなどの薬味が添えていて、彩りも涼し気。特にロースのチャーシューは三元豚で、しっとりと柔らかな食感がたまらない。甘い脂身が程よく付いていて、噛むほどに肉の旨味と甘味が増していく。

柔らかなチャーシューは三元豚のロース

店主の鴨志田裕太さん

 店主の鴨志田さんの経歴は実に華々しい。21歳でラーメン職人を志して上京。味噌ラーメンの人気店「麺処 くるり」(市ケ谷。現「大塚や」)でキャリアをスタートさせ、その後「麺や庄の」グループ(市ケ谷ほか)、「カラシビ味噌らー麺 鬼金棒」(神田本店ほか)、「中華そば 勝本」(水道橋)、「銀座 八五」(東銀座)など、そうそうたる東京の名店で計16年腕を振るってきた。特に影響を受けたのが「ラハメン ヤマン」(江古田)の店主・町田好幸さんで、自家製麺は同店での経験が生きている。

 そんな鴨志田さんが「そろそろ自分の店を持ちたい」と思い始めた2022年の春、転機が訪れる。世間ではコロナ禍がようやく収まりつつあったが、当時統括部長を務めていた人気グループ店が別の企業にM&Aされることになり、営業が一時休止に。先行きが見えない中、さらに追い打ちをかけるように父が逝去したのだ。こうしたさまざまなことが重なり、鴨志田さんは故郷・高萩市に戻ることを決意。そして2022年7月、遅れてきたルーキーは「自家製ラーメン アイリー」を創業した。

 高萩市での独立に当初は不安があったが、東京で培った確かな技で作り上げる、洗練の芳醇煮干し(醤油・塩)各950円、修業先の「ラハメン ヤマン」をリスペクトしたまぜそば・あぶらは900円などが評判を呼び、瞬く間に人気店に。水戸市やつくば市といった市外、さらには東京などの県外から訪れるファンも多く、2024年にはラーメンWalkerグランプリ茨城で銅賞を受賞した。

 今回のスペシャル限定麺については「茨城の食材を使った限定を作るのは今回が初めてです。映えに走らず、ひたすら旨さだけを追求しました」と鴨志田さん。夏にピッタリな冷やしシジミラーメンで涼を取り、暑さを吹き飛ばそう!

大きな白い看板が目印。店内はカフェのようにオシャレ

「ラーメンWalker茨城2025」の購入・詳細はこちら

 今回の限定麺は「ラーメンWalker茨城2025」(発売中)の購入読者だけが楽しめる「スペシャル限定麺」企画。県を代表する人気店の店主たちが「茨城愛を表現」した初出しの一杯で楽しませてくれる。2025年9月までの8か月間に計6回の開催で、第5弾となる「自家製ラーメン アイリー」の提供期間は2025年8月5日(火)~8日(金)の4日間。

 限定麺を味わうためには「ラーメンWalker茨城2025」、もしくは掲載されている「スペシャル限定麺パス」が必須。忘れずに持参しよう!

【実施日】2025年8月5日(火)~8日(金)

【自家製ラーメン アイリー】

住所:茨城県高萩市赤浜1312-1

電話:080-6521-1562

時間:11時~14時、土・日曜・祝日11時~14時50分(各LO)

休み:月曜(祝日の場合翌日)、不定

席数:26席(カウンター4、テーブル22)

駐車場:11台(無料)

交通アクセス:JR線南中郷より車で約4分

※最新情報は公式X、Instagramにてご確認ください

※限定麺を食べるには必ず「ラーメンWalker茨城2025」、もしくは雑誌に掲載されている「スペシャル限定麺パス」が必要です。食券購入時または注文時に店舗スタッフに提示してください(1人1冊、電子版不可)

【ラーメンWalker茨城2025/スペシャル限定麺スケジュール】

◉「それいけ!たかちゃんラーメン」/2025年2月5日(水)~10日(月)※終了

◉「特級鶏蕎麦 龍介 土浦学園通り店」/3月5日(水)~8日(土)※終了

◉「自家製麺つけそば 九六 龍ケ崎店」/5月3日(祝)、10日(土)、17日(土)、24日(土)、31日(土)※終了

◉「らぁめん 蓮華」/6月7日(土)・8日(日)・14日(土)・15日(日)※終了

◉「自家製ラーメン アイリー」/8月5日(火)~8日(金)

◉「活龍 海老蟹専門 甲殻堂」/9月6日(土)、7日(日)、13日(土)、14日(日)、20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)予定

■「ラーメンWalker茨城2025」の購入・詳細はこちら

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