香港人気ナンバーワンのヌードルが来日
いったいどういうお店なの?
「タムジャイサムゴーのミーシェン」。もう食べましたか?
これを聞いて、「ああ、あれね」とわかった人は、トレンド情報に敏感な人ではないでしょうか。「えっ、知らない……」となった人は幸せです。新しい食の体験が待っているのですから。
タムジャイサムゴー(譚仔三哥。以下、「タムジャイサムゴー」)は、「ミーシェン(米線)」と呼ばれるお米と水で作られた麺を用いたスパイスヌードル店。中国は雲南地方で古くから親しまれているミーシェンを、独自のレシピで現代の香港の味わいに仕上げて提供しています。
ちなみに「タムジャイサムゴー」とは、「タム家の3男」を意味する広東語。もともと、タム家の兄弟は、1996年にレストラン「タムジャイ ウンナン ミーシェン(譚仔雲南米線)」を起業して人気を博しました。
そして、2008年にタム兄弟の三男と六男が独立してオープンしたのが、タムジャイサムゴーというわけです。本場の香港では、毎年3000万人以上が来店するほどの大人気ぶり。さらに、そのやみつきになる味わいとお手ごろな価格から、3年連続でミシュランガイドの「ビブグルマン」にも掲載。
現在では香港とシンガポールで80店舗以上を展開する、まさに今、もっとも勢いのあるレストランの一つです。
日本では1号店の新宿中央通り店を皮切りに、4月14日に吉祥寺店、5月19日に恵比寿店がオープンしました。すでにトレンド情報に敏感な人たちを中心に話題になっています。新宿店には連日、行列ができているほど。
今回は恵比寿店に訪れました。清潔でモダンな外観ですが、店内の照明や内装などには、いかにも香港からやってきたという感じのにぎやかさもあります。入店するだけで気分も上がりそう。本場の雰囲気を感じさせる店内は、香港迷(広東語で「香港ファン」)をときめかせるはず。
このタムジャイサムゴー、新しいものをチェックしたい人は注目です。いわゆるラーメンやつけ麺などとはまた違った、アジアンなテイストは、まさにここでしかない味わい。
とはいえ、「ヘルシーだから」「食べやすいから」などといったような理由で、安易に勧めているわけではありません。スパイシーな味わいはもちろんのこと、トッピングやスープの種類を選べるなど何度も通いたくなる楽しみがあるのです。
では、さっそくミーシェンを食べてみましょう!
スープと辛さ、具材が選べるのが魅力!
ミーシェンの魅力は、まず麺にあります。「米線」と書くように、お米でできている点が最大の特徴。グルテンフリーで、もちもちとしていながら歯切れのよい食感はクセになります。
そして、さまざまなスパイスが調合されたオリジナルのスープも魅力的。しかも、「マーラー(麻辣)」「クリア(清湯)」「トマト(番茄湯)」、「サンラー(酸辣)」「ウーラー(煳辣)」「サムゴーサンラー(三哥酸辣)」の全6種から選べるのです。
ちなみに、「クリア」がすべてのスープのベースになっているそう。注文を受けてから、クリアに味付けしつつ具材を一緒に煮込むことで、深いコクのある味わいになるのだとか。
価格は、マーラーが610円、クリアが550円、トマトが670円、サンラーが610円、ウーラーが610円、サムゴーサンラーが670円と、スープによって異なります。
ミーシェンの具材ですが、デフォルトで「もやし」「ニラ」「高野豆腐」が乗っています。そこから、注文する際に、さらに具材を1品以上選びます。具材は、肉、魚介、野菜、きのこなど、全25種類(90円〜190円)。選べる楽しみがありますよね。
この「具材」は、単なるトッピングではありません。先述したようにスープと一緒に煮込むので、旨味や香りがスープに溶け込み、味わいを変化させるのです。
公式で「組み合わせは100万通り」とうたっていますが、たとえば酸味のある「サンラー」でも、肉を入れるのか、海鮮を入れるのかで、コクや後味が変化します。辛めのスープを選んでも、野菜をたくさん入れれば甘味も出てくる。全体の味わいを自分好みに作れるため、カスタマイズの楽しみが無限大なのです。
今回は一番人気の「マーラー」と、辛いものが苦手な人でも食べやすいという「トマト」を食べてみましたよ。
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