目指す方向性はそれなりに近いような気もする:

日高屋「チゲ味噌ラーメン」カップ麺 日向坂46・齊藤京子さんが目印の“ゆるい”味

2023年05月27日 16時00分更新

文● モーダル小嶋 編集●ASCII

「サッポロ一番 カップスター 日高屋監修 チゲ味噌ラーメン タテビッグ」
サンヨー食品
5月発売
245円(税抜)
https://www.sanyofoods.co.jp/products/8091/

齊藤京子さんのフタが目印です

 チゲ味噌チゲ味噌チゲ味噌ラーメン〜♪

店舗のポスターのようなわかりやすいデザイン

「サッポロ一番 カップスター 日高屋監修 チゲ味噌ラーメン タテビッグ」が発売されました。その名の通り、ハイデイ日高が運営する中華料理チェーン「日高屋」の期間限定メニューとして展開中の「チゲ味噌ラーメン」の味わいをイメージしたカップ麺です。

 麺は油揚げ麺。張りがあり、歯切れよく、のど越しのよい麺に仕上げたとうたいます。

 スープは、味噌のうまみをベースに、ガーリックやオニオンの風味、唐辛子の辛みを効かせ、辛みの中にも甘み、うまみが感じられるよう仕上げたとのこと。具材はキムチ、かき卵、ねぎです。

「チゲ味噌ラーメンは、期間限定メニューです」というメッセージの主張が強い

 フタには、日向坂46の齊藤京子さんがあしらわれています(全3種)。これ、事情を知らないと、どういうことかわからないと思います。

 「ラーメン大好き齊藤京子です」というキャッチフレーズを持つ(最近、聞かない気がする……)、齊藤京子さん。数々のラーメンの中でも、日高屋のチゲ味噌ラーメンを愛してやまないことは、デビュー以来さまざまなところで公言していました。

 そこで日高屋は2021年2月22日、齊藤京子さんを「チゲ味噌の天使」に任命すると発表したのです(参考:「日向坂46・齊藤京子が大好きな日高屋『チゲ味噌ラーメン』の“ゆるい”おいしさ」)。

フタには日向坂46・齊藤京子さん。本人のメッセージなどが特にないので、「?」となった人もいるかも

 ちなみに齊藤京子さんは、日向坂46の冠バラエティ番組である「日向坂で会いましょう」においても、自身がカップラーメンをプロデュースするなら、日高屋のチゲ味噌ラーメン味(辛味オイル付き、調理時間4分30秒、590円)にしたいと語るほどでした。その妄想とはだいぶ違いますが、夢は叶ったと言えなくもありません(仕上げ小袋付き、調理時間3分、税抜245円)。

 さらに、日向坂46とカップスターがコラボしたこともあります。(おそらく)そのような流れで製品のフタに齊藤京子さんがいらっしゃると。

 まあ、齊藤京子さんを知っていても、「日向坂46とカップスターがコラボした繋がりがある→日向坂46の齊藤京子さんはチゲ味噌ラーメンが好きで日高屋と繋がりがある」という前提を把握しないと、まったくわからないやつです。

原材料はこのようになっています

仕上げの小袋入り

お湯を入れて3分

こういう「後入れの調味料」を入れるのが下手でごめんなさい

店舗のものとは似て非なるテイスト
全体的な方向性が似ている気はする

なんとなくそれっぽいです

 今は公開されていませんが、チゲ味噌ラーメンのこだわりについて齊藤京子さんに語るハイデイ日高の高橋均社長の動画は秀逸でした。唐辛子を5種類を使い、赤味噌、白味噌、八丁味噌、14種類のスパイスが入ったブレンド味噌、17種類のスパイスが入った味噌ラーメンの素を使用している……と堂々と語る内容。

 日高屋にそれなりに通っている筆者でさえも、「そこまでこだわりがあるのに、どうしてあんなに“ゆるい”味わいのスープになるんだ? もっと深い味わいになりそうなものだが……」と疑問が浮かびましたが、このカップ麺もどことなくその路線が継承されています。

 スープに深いコクがあるかと言われればそうでもありません。辛さも、「辛旨」という感じではなくて、ざっくりというか、辛いだけという感じもあります。でも、そのチープさというか、作り込まれていない“ゆるさ”を好む人もいるでしょう。こういうのがカップ麺だよ、と。

 日高屋で提供されるチゲ味噌ラーメンのスープそのものと比べれば違いはあるのですが、目指す方向性は、それなりに近いような気もします。

味噌の深いコクというより、キレのある辛さが特徴のスープ

 ただ、油揚げ麺はどうしてもカップ麺のそれで、日高屋で提供されるラーメンのつるっとした感じとは遠い。ここが結構ポイントで、チゲ味噌ラーメンというとあのスープが肝心なのだ……と思いがちですが、意外と麺の食感も大事であると気づきました。

麺は「カップ麺!」という感じの油揚げ麺。もう少しつるっとしていてほしかった

 具材ですが、小さいのはもうしょうがないかな。カップ麺にあまり多くを求めるのも酷な話です。ただ、ふわふわした溶き玉子と、多めの具材がチゲ味噌ラーメンのアイデンティティーだったところもあるので、ここに関してはちょっと残念。

具材が小さい……

 日高屋の店舗の雰囲気に近いまとまりではあるものの、やはり別物という印象。スープの味わいというより、麺の食感や具材の量などで差が出ています。

 ただ、「辛いカップ麺」のジャンルとしては、玉子の食感などを含めて、ありそうでないラインの製品かなと思いました。

 作り込まれたテイストだったり、有名店とコラボしてこだわりが詰まっていたりと、最近は本格志向のカップ麺が多い中で(いや、本商品にも日高屋のこだわりがあるのでしょうが)、辛さとチープさで“ゆるい”味にまとめてきたこの商品、実はけっこう貴重なのでは……とも感じます。

 自分の場合、日向坂46も好き、日高屋も好きということで手に取りましたが、それだけではない魅力もあるでしょう。「とにかくオススメ!」「ぜったいおいしい!」という雰囲気のものではないかもしれませんが、時にはこういう味わいも欲しくなる人がいるだろうな〜という一杯でした。

モーダル小嶋

1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。なぜか、グループの推しメンをあまり公言しない。

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