YouTuber としおの「おいしいラ飲み」 第10回

次世代家系ラーメンと絶品ビールで乾杯!東高円寺の新星「豚骨 蒼翔」で至福のラ飲み!

 どうも〜、こんにちは。としおです。

 ラーメンYouTuberとして活動中の僕が「ラ飲み」をテーマにお届けするこちらの連載。そう、「ラ飲み」とは、ラーメン屋さんでお酒を飲むこと。これがねぇ、また良いんですよ。僕なりの楽しみ方をご紹介させて戴きます!

もはやネオ家系!?新しいアプローチの豚骨ラーメン店!


 2024年5月11日。東高円寺に注目の豚骨ラーメン店が誕生しました。

 丸の内線東高円寺駅1番出口を出て、青梅街道を新中野方面に。2分ほど歩くと見えてくる、そのお店の名前は『豚骨 蒼翔(あおと)』

豚骨 蒼翔 外観

 実は、当コラムでも以前ご紹介した西国立の家系ラーメン店「ラーメン ぱったぱた」の2号店となるお店です。

 店主の丸田     拓馬さんは、立川の人気家系ラーメン店「つばさ家」で5年間店長を務めた実力派。独立して「ぱたぱた家(のちに「ぱったぱた」に改名)」をオープンさせたのが、2020年。開店後もブラッシュアップを続け、4年経った今では西東京エリアを代表する人気の家系ラーメン店となりました。

店主の丸田 拓馬さん

 丸田さんにとって、豚骨 蒼翔の開店は大きな挑戦です。

 「『ぱったぱた』があるのは、立川市の羽衣町という住宅街。ここでやっていけたら、どこでも勝負できるという思いで開店しました。そこで4年間やってきて、経営もある程度安定させることができたので、もっと都心に近い場所で、たくさんのお客さんに自分のラーメンを食べて喜んでもらいたい、そういう気持ちでこの場所を選びました」と丸田さん。

 蒼翔の「蒼」は、空のイメージ。「ぱったぱた」よりさらに大きく、空を羽ばたいていけるようになりたいという思いで名前を付けたそうです。

 「『ぱったぱた』では、     修業時代からの流れを汲んだオーソドックスな家系ラーメンを提供してきました。
今回の蒼翔では、家系ラーメンの良さは残しつつもその枠にとらわれない、これまでの経験を活かした、僕が今、純粋に作りたいラーメンを作っています     」

 その言葉通り、家系ラーメン店では見かけないトッピングのワンタン、手間暇かけた3種のチャーシュー、そして、上品で落ち着いた内装など、既存の家系ラーメン店とは一線を画す店作りとなっています。

要所に「蒼」を配した落ち着きのある店内

 開店から3ヶ月経った今の心境と、今後の展望を伺いました。

 「上手くいかないことだらけで大変ですが、毎日新しい発見があったり、成長できてる感覚があるのでめちゃくちゃ楽しいです。     とにかく今は蒼翔を東高円寺1番の店にしたいと思って、日々がんばっています」
 

話題沸騰の次世代家系!開店当日に仕込みから密着!【豚骨蒼翔】

としお流、豚骨蒼翔ラ飲み!

 さて、ここからは僕流の蒼翔でのオススメなラ飲みスタイルをご紹介します。

 この日は午後の部の序盤、18時頃に来店。

 入って右にタッチパネル式の券売機。基本的にはキャッシュレスなのでご注意下さい。
 

クレジットカード、タッチ決済など各種対応しています

 まずはお酒を選びましょう。

お酒はビール2種にハイボールもあります

 赤星もハートランドも大好物ですが、たくさん飲みたいので赤星に!

 ラーメンは具だくさんの特製で決まり。

 カウンターに腰掛けると、すぐにビールが到着!
 

赤星(ビール中瓶) 600円

 ぐっ……ぐっ……ぐっ……

 「くーっ! うまい!!」

 キンキンのビールが喉を擦り抜けていく感覚、たまらんです!

 実はここに来る前に、お店の近くにある銭湯サウナで整ってきたので絶好調。最高のコンディションでのラ飲みスタートとなりました!

 「ん? グラスのこのロゴは?」
 

 丸田さんに聞いてみたところ、グラスは、高円寺の人気クラフトビール専門店『ビアカフェ 萬感』の物を使用しているとの事。

 萬感のオーナーさんとはコラボ営業を開催するほど昔から親しく、     蒼翔のオープニングスタッフとしても働いてくれているそうです。

 「萬感で飲むビールが本当に美味しいので、うちでも使わせてもらってます。またコラボ営業もやりたいですね」と丸田さん。

左/丸田さん 右/萬感オーナーの野口 礼於(れいお)さん

 「なるほど〜」と思っていたら、ビールのおつまみもきた!

 おつまみはその時々で違うそうですが、この日は塩ダレのチャーシュー。

 塩ダレに絡んだネギとしっとりチャーシュー。これはビールが進むっ……!

 ビールを頼んだだけでこのクオリティのおつまみを出してくれるとは、本当にありがたいよなぁ。ラ飲みにおいておつまみチャーシューは、王道にして至高なのです。

 そしてラーメンも着丼!

特製ラーメン 1520円

 「うおーっ! コレコレ! このビジュアルよ!!」

 麺が全く見えないほどトッピングがモリモリ。これが蒼翔の真骨頂なのです。

 まずはスープを一口。

 ゲンコツと背ガラから旨味を抽出した豚100%のスープは円やかな口当たり。ほのかに香る鶏油と相まって、めちゃくちゃ美味しい!

 唇に“ペタリ”とまとわりつくのも豚骨ラーメンらしくてニンマリ。

麺は三河屋製麺製。国産小麦100%という拘り

 具材の間に箸を入れ、引き上げると若干縮れた中太麺が顔を見せる。

 「ズズズズっ」

 一気に啜ると、口一杯に芳醇な豚骨の香りが広がります。噛むたびに覆い被さってくる小麦の香りも格別。

 「うんめえ!!」

 麺とスープは、やはり家系ラーメンの雰囲気。醤油ダレがマイルドで、全体的にオールドスクールな落ち着いたバランス感です。

 毎日でも食べられそうな、深みのある味わいは流石ですねー。

 3種類のチャーシュー。1枚目はデフォルトのラーメンにも付いている『熟成モモの吊るし焼き』

 ウェットエイジングという手法で10日間ほど熟成させることにより、アミノ酸が増え、旨味が増加。それを釜で吊るし焼きにしたチャーシューは、ほんのり燻製の香りがして素晴らしい! そして驚くほどしっとり。これは美味い!

 肩ロースは、国産のサシの入った物を低温吊るし焼きでじっくり火入れ。さらに、提供前に炭火で炙るという手の込みよう。

 肉らしいワイルドさも感じる味わいで、脂も程よく、ビールが進みます。

肩ロースとバラは注文後に軽く炭火焼き

 肉ワンタン。こちらももちろん手包みの自家製。

 ムッチリした餡は、生姜とニンニクが効いており、これまた良いおつまみに。豚骨スープとの相性もバッチリ!

 お店で生から茹でた青菜に、風味の良い高級海苔。どこを食べても隙が無い一杯です。

 怒涛のおいしさが続き、少食な僕の胃袋もエンジン全開に!

 「すみません、半ライスもお願いしまーすっ!」

 ライスを注文するとサービスの辛子高菜を付けるか聞かれるので、お願いしました。

 ご飯に高菜を乗せ、マヨネーズをかけるのが僕流。マヨネーズはお願いすると出してもらえるので、使いたい人は店員さんに聞いてみて下さい。

 そして、これをスープに浸した海苔で巻くのが最高すぎるんですっ!

 スープ&海苔の相性抜群コンビに絡む辛子高菜とマヨネーズ。辛味と酸味、スープの旨味が一体となり襲いかかってくる!

 炭水化物で酒を飲むという背徳感に包まれつつ、どんどん箸を進めていきます。

3枚目のチャーシューはスープで煮たバラ肉

 チャーシューと味玉も使いセルフ丼を作り、一気にかきこむと、もう言葉に尽くせない幸せに満たされます。

 ラーメン一杯でここまで楽しませてもらえるとは……丸田店主の気合いを感じずにはいられません。

 「いやー、今日も大満足! 最高!」

 ということで、今回は豚骨 蒼翔をご紹介致しました!

 みなさんもぜひ、蒼翔さんでラ飲みを楽しんで下さいね。

 それではまた次のコラムでお会いしましょう! バイバイっ!

[豚骨 蒼翔]
東京都杉並区和田3-60-10
営業時間:11:00〜21:00
定休日:火曜日
公式X(Twitter): https://x.com/patapataramen
 

文/としお(YouTuber) 

お酒大好き。おいしいもの大好き。ラーメン大好き。
家系ラーメン店を中心に食べ歩く、ほぼラーメンYouTuber。
食レポ以外にも、お店の仕込み風景や営業風景を取材するYouTube「としおのおいしいものチャンネル」を運営。
チャンネルの総再生回数は1500万回を超えた。

YouTube:https://youtube.com/@toshio1040
X:https://twitter.com/toshiogami
 

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