【名物おばちゃんが作るラーメンを1年ぶりに食べてみた】諭吉そば(千葉・松戸)

2025年12月11日 18時00分更新

 千葉県松戸市にある「諭吉そば」。現在発売中の「ラーメンWalker千葉2026」に2年連続で掲載されるなど、オープン(2024年8月)から1年以上が経った今もなお高い人気を誇っている。2024年12月に本サイトでレビュー投稿をしたラーメンライターKが、1年ぶりに同店を訪れ、味を抜き打ちチェックしてきた!

看板メニューは諭吉ラーメン! 派生メニューも続々登場

 JR線・京成線の松戸駅東口から歩くこと約8分、松戸市役所のすぐ近くに店を構える「諭吉そば」。この地で10年以上愛されてきた立ち食いそば店「自家製麺 そばっちゃん」がリニューアルする形で2024年8月28日にオープンした。

 1年ぶりに訪れた店の外観は以前のまま。濃紺の外壁に「諭吉そば」の木の看板が威風堂々と掲げられている。重厚な格子戸を開けて店内に入ると「いらっしゃい!」という元気な声が。この独特なハスキーボイスが懐かしい。“おばちゃん”と1年ぶりの再会だ。

店内はイスが新調され、壁には有名人のサインがズラリ。1年の経過を感じさせられた

 “おばちゃん”とは、今年で75歳を迎えた名物店主の石川啓子さんのニックネーム。親しみやすいキャラクターが話題となり、この1年でテレビや雑誌などの取材も多く受けている有名人だ。おばちゃん目当てに訪れる“追っかけ”も多数。不在だとガッカリして帰ってしまう客も少なくないそう。

 「私のシフトは昼営業だけなのよ。朝早くから仕込みをしていて、そのあと営業なので、さすがに疲れちゃって夜は無理。なので会いたい人は昼に来てね。でも営業中は作業に集中しているから、あまりお話しできないのよ。許してね」

 そう笑顔を見せるおばちゃん。いいや、会話なんてなくてもいい。その姿を拝めるだけで十分だ。まさに松戸の“会いに行きたくなる”ラーメン店主である。

“おばちゃん”こと、店主の石川啓子さん

 久々の再会に胸を躍らせつつ、入口横の券売機をチェック。現金、クレジットカード、交通系ICカード、電子マネーが使える最新式のタッチパネルを操作して画面を進めると、名物の諭吉ラーメンがすぐに見つかった。価格は800円。物価の高騰でやむを得ず値上げする店が多い中、昨年訪れた時と同じ価格とは。その心意気に頭が下がる。

 ラーメンの基本メニューは以前と変わらず、諭吉ラーメンのみだが、諭吉チャーシュー麺950円に加え、新たにミニ諭吉ラーメン500円、諭吉ワンタン麺900円(17時~、1日10杯限定)、さらには特大諭吉ラーメン3300円(17時~19時、1日2杯限定。要予約)なるチャレンジメニューが加わっていた。

 「特大諭吉ラーメンは普通サイズの6倍。33分以内に1人で完食できたら無料になって、さらに諭吉せんべいもプレゼント。これまでYouTuberが何人か挑戦していて、成功者もいたわよ」とおばちゃん。「われこそは!」という胃袋自慢はぜひ事前予約の上、挑戦してみて。

 券売機を前に少々悩んだが、今回はせっかくなので奮発して諭吉チャーシュー麺をチョイス。それでも950円とコストパフォーマンスの高さは感動モノだ。

 そしてラーメンのお供と言えば、こちらも「諭吉」名物の自家製ミニカレーライス420円。画面をタッチしようとした瞬間、見慣れないメニューが目に留まった。それがミニかつお飯丼。1年前にはなかった新メニューだ。せっかくならこっちにしようと、3種類ある中からミニ明太かつお飯丼390円を選択。しかしどうしてもカレーが食べたく、ミニよりさらに小さいサイズの超ミニミニカレー220円も注文した。

エッジの効いた醤油スープとマイルドなカレーが相性抜群!

 カウンターに腰掛け、おばちゃんの流れるような作業を眺めながら待つこと数分。「お待ちどう!」の声と共に目の前に3つのメニューが運ばれてきた。

 まずは諭吉チャーシュー麺から。丼の表面にこれでもかと敷き詰められたチャーシューの姿が圧巻! その上には地元・松戸産のあじさいねぎとメンマが乗り、彩りも美しい。

 早速、いただきます~♪ とスープを飲む。色が黒くて味が濃いめだが、キレッキレの醤油の味わいの後に優しい豚の旨味がじんわりと広がっていく。うん、これ、これ!と1年前の記憶を呼び戻してくれた。

 続いてチャーシューの隙間から麺を引き上げて一気にすする。醤油ラーメンでは珍しい太平打ち麺で表面はツルッツル。喉越しがよく、すするたびに醤油の芳醇な香りが鼻を抜けていく。それでいて噛むとモッチモチ! スープやチャーシューのインパクトが大きすぎるため目立ってはいないが、この麺こそ隠れた主役だ!

 そしてチャーシュー。赤身と脂身のバランスがよい豚ウデ肉でしっとり柔らか。噛むほどに肉の旨味が増していき、程よい脂身の甘味も合わさってクセになる。通常の諭吉ラーメンの2倍の量で、食べても食べても減らない! 途中から食感のよいあじさいねぎと一緒に食べると、また違った味わいに。肉の旨味・甘味とネギの清涼感が一体となり、箸が止まらなくなる。メンマも美味。一本一本手でちぎっているため、太さが不ぞろいに。その食感が楽しく、甘辛の味付けもちょうどいい。

諭吉チャーシュー麺950円。チャーシューがどっさりで1000円以下とは神コスパ!

超ミニミニカレー220円。ライスの量は約80gでちょこっと食べたい人にオススメ

 諭吉チャーシュー麺をひと通り堪能したあと、サイドメニューの超ミニミニカレーに手を伸ばす。学校給食を思い出させる黄色いビジュアルが哀愁を誘うが、一口食べると一変。マイルドな甘口だが、独特な旨味とスパイスの風味が残り、あとを引く。

 これは家庭では再現できない味だ。何よりラーメンとの相性が抜群! ラーメン→カレー→ラーメンの無限ループに突入し、あっという間にカレーを完食。ワンサイズ上のミニカレーライスにしておけばよかったと後悔した。

新作のミニ明太かつお飯丼も旨すぎる!

 一心不乱に食べ進め、諭吉チャーシュー麺も残り半分ほどに。ここからミニ明太かつお飯丼もいただく。ミニ丼は1年前に訪れた際にはなかったメニューだが、その直後から販売を始めて、今ではカレーと並ぶ人気メニューになっているそう。ミニ明太かつお飯丼以外に、ミニ唐揚げかつお飯丼、ミニチャーシューかつお飯丼各390円もある。

 国産コシヒカリのご飯の上に、醤油ダレで味付けしたカツオ節を敷き詰め、その上にあじさいねぎと明太子をトッピング。お米の甘味、カツオ節の風味、あじさいねぎのシャキシャキ感、そしてピリ辛の明太子が口の中で一体化し、なんだこれ、旨すぎる! もちろんラーメンとの食べ合わせもよく、残りの麺・スープと交互に味わい、あっという間にすべてを完食した。

 

ミニ明太かつお飯丼390円、ネギの下に味付きのカツオ節が隠れている

 満腹中枢を大いに刺激され、ランナーズハイならぬイーターズハイ状態に陥ったライターK。しばし食後の余韻を楽しんでいると、作業がひと段落したおばちゃんと目が合った。

 「いやあ、1年ぶりに来たんですけど、相変わらず旨かったです!」と声を掛けると、「ありがとね。そう言ってもらえるのが一番うれしいわ」とおばちゃん。

 「今年75歳だそうですが、お元気ですね。まだまだ店に立ち続けるんですか?」(ライターK)

 「もちろん! 家にいてもやることないもの。ここで体を動かすことが一番の健康の秘訣。生涯現役を貫くわよ!」(おばちゃん)

 とんがった醤油ラーメンと絶品サイドメニューでお腹、そしておばちゃんの笑顔で心も満たされて店をあとにする。1年ぶりの「諭吉そば」は変わらず最高だった。おばちゃん、また会いに来るからね。いつまでもお元気で!

【諭吉そば】

住所:千葉県松戸市小根本51-9 マツドKビル1F

電話:047-710-2010

時間:11時~15時、17時~23時、水曜11時~15時、土曜11時~14時、15時~20時(LO各30分前)

休み:日曜、祝日

席数:8席(カウンター8)

駐車場:なし

交通アクセス:JR線・京成線松戸駅東口より徒歩8分

※最新情報は公式X、Instagram、Facebook、HPでご確認ください

※価格は税込み表記です。

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