「高柳さん、ラーメンWalkerのwebで
ラーメンの記事書いてみませんか?」
って問い合わせがあったんだけど、どう?
…え?
何がどうなってそんなお話に?
セミナーがあってそれについての記事を
書いてみないかってオファーみたい。
高柳さんならできると思ってって。」
…それはありがたい。
何を隠そう私は
ラーメンについて語ると
ポエマーになってしまう節がある。
そんな私でいいなら
書かせていただきましょう。
という事で、行ってまいりました。
ラーメンWalker × menu
1周年記念スペシャルセミナー
超人気店が実践する、
ラーメン店のブランド創出と生存戦略
実に気になるテーマである
人気のラーメン屋さんが
生き抜くためにやっていること、知りたい。
セミナーは
ラーメンWalkerプロデューサーの松本さんと
(私の文才を謎に認めてくださっている張本人)
秋葉原にある
帆立の昆布水つけ麺で有名な
「ほたて日和」店主の及川さん。
さっそくだが
今回のテーマ
【超人気店が実践する、ラーメン店の
ブランド創出と生存戦略】についての対談が
繰り広げられていったのだが
松本さんと及川さんの対談の中で
何度も話題に上がったのは
麺のことでもスープのことでもなく
お客さんのことだった。
及川さんは言う
「いつだって常連さんの顔が浮かぶ」
「お客さんがかけてくれる
プレッシャーはありがたい」
と。
ほたて日和さんといえば
帆立の昆布水つけ麺が有名で定番であるが
毎回その時にしか食べられない
2度と同じものは出さないといわれる
“限定”がある。
私も食べたことがある
2度目の来店の時に出していただいた
ポルチーニのつけ汁が忘れられない。
これが本当においしかったんです。
どうしてレギュラーにできるほどの
クオリティのメニューを
その時その時にしか食べられない
“一期一会限定”にするのか。
そこにもいつも足を運んでくれる
お客さん、もはやファンの皆さんの
存在があったという。
【限定麺を提供し始めた理由は
常連さんたちが来すぎるから。
飽きられないように始めた】
私の頭の中で大きな鐘が打たれたような
そんな衝撃だった。
「アイドルと同じだ。」
何を隠そう私は今でこそ
ただのラーメンポエマーなのだが
(本当は俳優と歌の活動をしています)
5年前まではアイドルをやっていたのである。
12年もの間アイドルをやっていたのである。
その中で私が意識していたことの一つは
飽きられない自分でいること
そして自分が飽きない自分であることだった。
そのすべては、ファンの皆さんに
楽しんでもらうため
喜んでもらうためというのが
大きな理由だった。
ほたて日和の及川さんは
人気者になってしまったがゆえに
抱えたテーマだったと私は思う。
――ファンは皆、その味が好きで食べにくる――
――ファンは皆、その子が好きで会いにくる――
同じ。
好きで来てくれることは
もちろん分かっているのだが
愛されて嬉しいからこそ
そんな愛してくれるファンの皆が
離れていってしまわないか
という心配に変わる時がある。
だって、毎日来てくれるんだもん。
だって、毎週会いに行けるんだもん。
劇場公演、毎回同じ演目なんだもん。
これ、飽きられたら終わりなんですよ。
一回飽きてしまったら
戻ってくることってほぼなくて(経験上の体感)
その来てくれる状態と気持ちを
どう維持してもらえるのかを
常に考える仕事なんです。
そのために、
同じ曲なら毎回表現を変えたり
特別な日には珍しいヘアースタイルにしたり
MCで話す内容にも結構こだわっていた。
少し、でも確実に毎日
新鮮に思ってもらえるように。
私がやっていたアイドルもだし
アイドルを卒業してもなお
私はその問題を常に考えている気がする。
言ってしまえば
強敵が世の中にはゴロゴロいるわけです。
かわいい子、かっこいい子、
ダンスの上手な子、歌のうまい子
そこもラーメン屋さんと
リンクする部分だなと思っていて
ラーメン屋のない街のほうが少ないんですよね。
特に東京は、もう絶対ある
大中小それぞれだけど、絶対ある。
麺、スープ、チャーシュー、
売りもさまざまなラーメン屋。
そこで上がった
すべてにおいて上位のラーメン屋さんに
負けないためにやっていること。
それに対しての回答は
私的には意外で、
【来てくれる人、一人一人と
コミュニケーションをとる】
というものだった。
ラーメン屋さんって
サクッと入って食べて
1人の人も多いし
どちらかというと静かなイメージ。
あまり話していると
白い目で見られることもあると思う。
その中で及川さんはあえて
「コミュニケーションをとる」ということを
大切にしていると。
【目の前にいるお客さんを喜ばせる
細かい気遣いを忘れない】
私もほたて日和さんに行った時のことを
思い出すと、確かに及川さんをはじめ
女将さんも皆さんの雰囲気がとても
柔らかくて、笑顔で会話をしたなという記憶。
…と、それではここで折角なので
人様に公開するためではなく
自分の記録として残している
初めてほたて日和さんに行った時の
私のラーメンポエムを
ご覧いただきましょう。
(独自性の高い私のラーメンレポです)
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麺をそのままに
昆布水を泡立てるイメージで
絡めて泡立ってきたら
一番おいしい時ですよと
店主の方が教えてくれた
そんなの知らん!! 初知り学!!
んんんんんんめえええええええ
思わず羊もヤギも鳴くわ。
ーーーーーーーーーーーーーー
そうです、
羊やヤギなら「んんんんメエええええええ!」
と大声で鳴いてしまうほどのうまさを
私の独特な語彙力で
精一杯書き残していたのである。
そんな事はどうでもよくて、
初めて行った時から
しっかりコミュニケーションを
取ってくださっていたのが分かる。
書き残していなくても
初めて行った日
〇初めて来たのか
〇食べ方のレクチャーが必要かどうか
いろいろ会話をしてくださったことを
鮮明に覚えている。
そして私はこう残している。
(以下私のラーメンポエム略)
ーーーーーーーーーーーーーー
ラストスパートは
「トリュフのオイルでぜひ」と
いわれたので
ラストスパートにトリュフ!
うますぎて意味わからん
減っていく麺が寂しい
ディズニーの帰りかな、これは。
とにかくうますぎた。
ーーーーーーーーーーーーーー
おいしいだけではない
楽しい記憶、嬉しい記憶になり
それが、
【また、このお店に来たい】と
思わせるには十分すぎるほどの多幸感。
いつも私はラーメンを食べて
お店を出る時
「ご馳走様でした」はもちろん、
感動する美味しさに出会った時は、
「おいしかったです!」
も伝えて帰ることがある。
だがこの日は
帰りでもなく、食べている時に
「おいしいです!」
「本当においしいです!!」と
何度も伝えながら食べていた気がする。
そして他に来ていたお客さんは
常連さんが多くて
「そうでしょそうでしょ」と
言わんばかりのニンマリ顔を皆さん、
されていたのを覚えている。
「ほたて日和さんは、
いつも常連さんで埋まってしまうくらい
ファンに愛されているお店なんだよ。」
とラーメンWalkerの松本さんから
聞いていたのを
思い出した瞬間でもあった。
まさにそれなのである。
人気ラーメン店が生き抜く技は
いろいろあると思う。
その中でほたて日和の及川さんが
選んだ手段は
「目の前にいるお客さんを幸せにすること」
なのである。
この日のセミナーでお話された事は
麺のこだわりでもスープの隠し味でもなく
【人情】だった。
ほか、私が印象に残ったお話は
〇見えない気付けないところに
時間や気力を費やすのではなく
食べている人がわかるところに、力を入れる。
分かりやすく、だけど想像できる範囲の
驚きを心掛けている。
〇全力でエンタメをしている。
このお話の中で具体的に出された例は
通常のラーメン屋さんでは
味変用の調味料は
客、皆の共有物として置いてあるのだが
ほたて日和さんでは
調味料が1人ずつそれぞれに
お皿にオシャレに盛られて出てくる。
(上に載せた写真にも写っています!)
普段あまり味変をしない私も
なんだがアトラクション感覚で
いろいろな味を楽しんだ。
確かに、
普通に食べてももちろんおいしいけれど
そこに特別感と楽しさがあった。
〇天才の味を求めている人は狙っていない
そこを求めていない人たちに
どう天才と思わせるか。
というお話。
及川さんがお話していたものをイメージして
私が描いてみるとこんな感じ。
「いかにここの人たちに来てもらって
天才と思わせるかなんだよね」と語る及川さん。
本当に学びの多いセミナーだった。
松本さんと及川さんの
お二人のセミナーが終わった後は、
今回のセミナーイベント共催のフードデリバリーアプリ
「menu」の取締役の山敷さんと
ラーメンWalkerの百麺人も務める
お笑いトリオ「や団」中嶋さんも含めた
スペシャルディスカッションが行われた。
質問者からの真面目な疑問に対して
リアルにお答えする及川さんを横目に
今回この場に私を召喚した
ラーメンWalkerの松本さんが
質問者がいなくなったのを見計らって
私に「質問しないの? その手を挙げな!!」
と目で訴えてくる。
《私は何も考えていなかった。
だって今日このセミナーにも
沢山の常連さんが来ていて、
その方たちが質問したいと
質問してくれると思っていたから!!(他力本願)》
流されるように挙手し
絞り出した私の質問は
「限定メニュー(この記事でも紹介した)の
ポルチーニの味が忘れられなくて
この先一生リバイバルされることはないですか?
また、さまざまな限定の中から
総選挙などで決まった一品だけ
復活とかはありませんか?」
というものだった。
われながら、なかなか、ひどい。
あれだけ一期一会だからと
おっしゃっていた限定を
また食べたいです! だなんて!
及川さんの返答は!
もちろん! 「NO!」でした!(笑)
「一期一会といっているから
まったく同じことはもうしません。
だけど、まったく同じものはやらなくても、
それに近いものはまたきっとあると思うから
また来てくださいね。」
と、優しい(泣)。
また行きます、必ず!
そして私の提案に
「総選挙とかいいと思いましたけどね〜」
とフォローしてくださった、
や団の中嶋さん! ありがとうございました!
優しさに私が救われました!(笑)
以上が私のセミナーに足を運んでみて
学んだ事や感じたことを
まとめたものになります。
まだほたて日和に
行ったことがない方は
きっと新しいラーメンに出会える。
そして感動と温かさに包まれて
幸せになれるのでぜひ! 行ってほしい。
いつかその日に出会える
一期一会の限定も食べてみて欲しい。
きっと虜になること間違いなし!
そして、いつまでも常連さんたち、
及川さんや女将さんスタッフの皆さんが
笑顔でラーメンを作ってラーメンを食べる
ほたて日和であり続けますように!!
また近々、食べに行きます!!!
会場のところざわサクラタウン付近では
ちょうど桜が見頃でした。
高柳明音(たかやなぎ・あかね)

2009年SKE48の第2期生としてデビュー。ラーメン好きとして知られ、グループ時代にはSKE48でラーメン部の部長も務めた。2021年の卒業後は女優業を中心に、持ち前のトーク力でバラエティやラジオパーソナリティとして活躍中。近年は歌手としても活動の幅を広げ、6月3日には1st ミニアルバム『Spilit』のリリースが決定。ラーメンWalker特命編集部ポエム担当。
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