
おいしいラーメンを食べたい……家で……
ゴールデンウィークも終わり、仕事や学業に戻る日常がスタートした人も多いことでしょう。自分もそうです。連休って、やってくるとあっという間に終わりますよね。いや……もっと休みたいです。自分、まだ休日いけます。やらせてください!
そんな願いが叶うはずもなく、日常はやってきます。それはそれでいいのですが、せめての楽しみで食を充実させたい。そうだ、おいしいラーメンを食べよう! でも人気店は混んでいるし、そもそも家の近くにあるとは限りませんよね。
人気店のラーメンを自宅にすぐ届けてほしいんですけど……。そんなシンプルな欲求を叶えてくれそうなのが「デリ麺」だそうです。
……えっ、デリ麺って何?

デリバリー&テイクアウトアプリ「menu」は、日本最大級のラーメンメディアであるラーメンWalkerとタイアップのもと、カップ麺やチルド麺などと並ぶ新たなラーメンの楽しみ方として、デリバリーラーメン(デリ麺)を日常に根付かせることをめざす「デリ麺プロジェクト」を4月から始動しています。
4月25日から始まっている「デリ麺プロジェクト」第1弾では、食べログ3.5以上の人気ラーメン店である、「伊蔵八味噌らーめん」「志奈そば 田なか」「博多ラーメン でぶちゃん」「味噌麺処 花道庵」「MENクライ」の5店舗が新たにmenuで注文可能に。

menuで「デリ麺」で検索すると出てきました
配達後においしい状態になるよう考え抜かれたレシピで、“30分後に楽しめる”をテーマに開発したmenuでしか頼めない新メニューも公開されているそうです。
ものは試し、筆者もそのサービスを実際に利用してみました。スマートフォンから簡単に注文可能です。

商品を選んで……

注文するだけ。クーポンなども使えるようなら忘れずに
注文したのは「博多ラーメン でぶちゃん」。店主は大分生まれ、博多育ちで、25年に渡りラーメンと向き合い続けてきたキャリアの持ち主。お店の特徴は、3日間かけて発酵させる究極の豚骨スープ。強い香りと深いコクがありながら、まろやかな口当たりが唯一無二だといいます。
せっかくなので、デリバリー専用で登場したという「臭旨『BLACK』(生ニンニク・フライドガーリック・マー油)」を注文しました。
スープと麺+具が別々のパッキング
注文してからおよそ30分ほどで、専用容器に入ったラーメンが到着しました。スープと麺+具が別々にパッキングされており、食べる直前に自宅で簡単に仕上げられる仕様。このひと手間が、できたての味を実現している秘密のようです。

こういう形で届きます

スープと麺+具材が別ですね

麺と具を取り出し、スープを先に入れてから、麺と具を戻すと見栄えがよいです

こんな感じ。ネギともやしも分けたかったのですが、さすがに時間がかかりそう(麺が伸びちゃう)なので断念
これだよこれ、店で食べるあの味だよ
実際に食べてみると、まさに「お店で食べるラーメン」の味わいでした。具体的に、どこでそう感じたのか挙げていきましょう。
まず、ふわっと……いや、グッと立ち上がる豚骨スープの香りに圧倒されました。いわゆる“豚骨臭”と呼ばれる独特の香りがしっかりと感じられますが、不快なものではなく、むしろ食欲を刺激する芳醇さ。
店で長時間炊き出したであろう、ていねいな作りのスープが届いたんだ! という興奮があります。インスタントではなかなかこうはいかない、と思わせる説得力といいますか。ニンニクもそうですが、マー油の風味も効いています。

スープの濃厚さが◎。香りが伝わらないのが残念です
スープを一口すすると、その濃厚さに驚きます。口に含んだ瞬間、まるで豚の旨味が舌の上でとろけるような感覚。コクの深さと、ほんのりと感じる甘みのバランスが絶妙です。香りのクセは強めですが、それこそがこのラーメンの魅力。
麺はどうでしょう。細めのストレート麺で、パツンと歯切れの良い食感が印象的でした。……さらっと書きましたが、デリバリーです。つまりお店を出てから20分以上は経っているわけで、それでもコシがあるというのは衝撃。
麺をすするとスープがしっかりと絡みつき、一体感があります。細麺ながら存在感があり、食べ進めるほどにスープとの調和が深まっていくような感覚でした。繰り返しになりますが、これがデリバリーで届くのは、すごいの一言。“お店で食べる”クオリティーの麺なんですよね。

やっぱり麺が違います
トッピングも手抜きなしで、チャーシューはもちろん、もやしやネギなどのシャキシャキとした食感、見た目にも満足です。

チャーシューも自宅でお店の食感
これだよこれ、店で食べるあの味だよ! 家から一歩も出ずに、スマホから名店のラーメンが注文できるのはすばらしい。「今日は外に出たくないけれど、ちゃんとおいしいラーメンが食べたい」という日にぴったりです。いや〜、いい時代になりました。
しかし、しつこいようですが、これはデリバリー。作りたてをそのまま届ければよいというものではありません。「30分以内、家に届いたときにおいしく食べられる」というのがデリ麺ですから、作ってすぐに出せる店舗で出すものとはまったくの別物のはず。
そう考えると、「デリバリーされてからおいしく食べられる一杯」を開発したラーメン店の人々の努力にもうならされます。う〜ん、デリバリーラーメン、奥が深い!
カップ麺やチルド麺に次ぐ新たなラーメン文化として、デリ麺の普及を目指すために立ち上げられたという「デリ麺プロジェクト」。デリバリーラーメンの新しい楽しみ方や選択肢を広げるべく、およそ半年間にわたり都内の人気ラーメン店25店舗を順次menuで提供を開始するそう。今後も注目ですね。
モーダル小嶋

1986年生まれ。「アスキーグルメ」担当だが、それ以外も担当することがそれなりにある。編集部では若手ともベテランともいえない微妙な位置。よろしくお願いします。
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