濃厚つけ麺のニューカマー!「麺や 旅風車」の硬派なこだわりに魅了される

2019年10月07日 00:00更新
Walkerplus編集部
まだまだ専門店や各店の新しい味が登場し続けている“つけ麺”。なかでも、2019年4月10日にオープンした「麺や 旅風車」は、東海エリアのつけ麺好きの注目を集めるニューカマー。濃厚な豚骨魚介のスープにモチモチの太麺といった組み合わせは、一見、王道中の王道だが、ひと口味わえば「ん? 何かが違う」。その一杯の背景に凝縮された、硬派なほどのこだわりに迫ってみた。

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黒に白抜き文字の「旅風車」がひと際目立つ外観

<h2>「妥協なき一滴」を体現する、濃厚かつキレのあるスープ</h2>

まず、スープ。1日分のスープを作るために用意したのは業界最大規模の185ℓの寸胴。その蓋が閉まらないほどに、メインの豚骨と鶏、野菜など約100kgの大量素材を惜しみなく使用する。そして「炊く」と「蒸す」工程を一度に行なうことで、素材の旨味を余すことなく抽出。最後に丁寧に取った魚介ダシをプラスして、味に深みと広がりをもたらし、仕上げ油にはオランダ産のカメリアラードを使用して風味と口当たりのよさも追求している。ふとカウンターの壁を見れば、“妥協無き一滴”、“荒々しく砕き、繊細に漉す”の文字が。そんなコンセプトを体現するスープは、濃厚ながらもキレがあり、驚くほどあと味すっきり。最初は、ぜひ麺をつけずに味わって、渾身の仕上がりを堪能してほしい。

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濃厚味玉つけめん(950円)。つけ麺には珍しい茹で野菜のトッピングや、カツオダシで煮た味玉も名脇役だ

<h2>三河屋製麺所のツルモチ麺との好コラボも話題</h2>

妥協のない味を目指し、日々研究を重ねる店主の宇野さんと弟子の今村さんが、スープとともにこだわったのが麺。自慢のスープに負けない存在感を求め、自らいくつもの製麺工場へ出向き、たどり着いたのが「三河屋製麺所」だ。「厳選された材料の扱いや、温度・湿度管理など徹底した製造過程を見て、ここなら安心して求める麺ができる」と決意。現在200種類以上の中華麺を製造するブランド麺のなかでも、喉ごしと食感のバランスにこだわったストレートの超多加水麺をセレクト。ツルツルモチモチの太麺は、濃厚なスープの旨味をしっかりと絡めて持ち上げ、ともに主役級のおいしさで競演している。

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つけ麺の麺は通常200g。中盛り300gまでは無料で増量できる

<h2>パンチ力抜群のドロ辛煮干らーめんも味わいたい</h2>

「麺や 旅風車」を再訪するなら、つけ麺と双璧をなす一杯としてドロ辛煮干らーめんを味わうべし。一般的なカタクチイワシよりも大きく、旨味や甘味が深いマイワシを丸ごと砕いて作るスープは、いわゆるドロ系の極み。パンチのある煮干しの風味が口いっぱいに広がるうえに、ラー油や魚粉、唐辛子などでアクセントを付けて記憶に残る味わいに仕上げている。「沖縄のラフテーをイメージした」という角煮のチャーシューは食べ応えも抜群だ。

どこまでもこだわり抜いたおいしさは、不定期に登場する限定麺でも楽しめる。名古屋コーチンやアゴ塩など、リクエストの多いオリジナルメニューも多く、いつ味わえるかは店の公式インスタで随時告知するとか。ぜひチェックしてほしい。

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ドロ辛煮干らーめん(900円)に、人気の味玉をプラスしたドロ辛煮干味玉らーめん(1000円)が人気

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「ラーメンは一つの作品。これまでの人生で経験したことを味に反映したい」と店主の宇野さん(手前)と弟子の今村さん

2019年4月10日オープン

麺や 旅風車
住所:名古屋市東区芳野3-10-17 ラガービル1F
電話:052・931・3455
時間:11:30~14:00、18:00~24:00 日曜は~22:00
※スープ・麺がなくなり次第終了
休み:木曜
席数:18席【禁煙】
駐車場:なし(近隣の名鉄協商芳野3丁目駐車場1~8番利用で昼30分・夜180分無料)
交通:名鉄瀬戸線森下駅より徒歩2分

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