フランス産鶏を使用したシルキー&クリーミーな泡系白湯ラーメン! Ramen 辻(大阪府・大阪市中央区)【大阪の麺スタグラマーによる「ラーメンの時間ですよ」】第9回

2020年07月14日 18時00分更新

 はいはーい、ラーメンの時間ですよ♪

 今回ご紹介するのは、谷町四丁目の「Ramen 辻」さん。オフィス街の一角にあり、白を基調とした洗練された店構えが目を引きます。

谷町四丁目の西側、通称“裏谷四”に店を構える

 店内はカウンターのみの8席、暖色系の壁紙に木の温もりが感じられる落ち着いた空間となっています。

 新型コロナウイルス対策として、1席ごとに間仕切り板を設置し、テーブルにはアルコール消毒液、店員さんはマスク着用、入口は少し開放…… としっかりと対応されています。

温かみの感じられる店内

 2016年6月29日にオープンしたこちらのお店。

 開店当初から話題性もあり、私もその年の年末に満を持して訪問したんですが、「店主がバイク事故で骨折した為しばらく休業」との貼り紙が貼られており泣く泣く帰宅した記憶がよみがえります。でもどうしても食べたくて、翌年の年始に営業開始するとの情報を受け、2017年のラーメン食べ始めの店舗に選んだのが「Ramen 辻」さんでした。

 店主の辻さんは、洗練されたお店のイメージにピッタリのイケメン店主さん。コロナの影響もありマスク着用での撮影だったのが残念です(笑)。

店主の辻 光保さん

 辻さんがラーメン店主を志したのは39歳の時。それまではずっとサラリーマンとして営業の仕事をしていたそうですが、元々ラーメン好きでいろいろと食べ歩いていたとのこと。

 40歳を手前にして独立したいと思うようになり、それなら好きなラーメンを仕事にしたいと考え、まずは某ラーメンチェーン店に。しかしながらチェーン店の為、ラーメン作りのノウハウを学ぶには不足と考え、ラーメンに対する知識や技術をもっと深めるべくラーメンの専門学校に通うことに。その後は某有名ラーメン店で修業を重ねた辻さん。2年の修業期間を経て「Ramen 辻」をオープン。

 そんな「Ramen 辻」さんのメインは、泡系の「白湯」。醤油、塩の2種類から選べます。

大人気の看板メニュー「白湯醤油」

 食材にはたくさんのこだわりが。

 鶏はプレノワールと呼ばれるフランス産鶏を使用。ラーメン屋さんではあまり聞かない鶏でしたが、実はフランス農務省指定の赤ラベル認可を受けた黒鶏で、脂が少なくきめ細かい肉質が特徴的。

 隠し味として、香りと濃厚な味わいの高級食材であるポルチーニ茸も使用。このスープをブレンダーでしっかりと撹拌すると、きめ細かい泡に包まれたスープが完成。

 泡系白湯をメインにした理由を辻店主に聴いたところ、「だって映えますからねー」と。え!? インスタ映えメインですか?(笑) たしかに見た目から美しいんですが、単に映え狙いではないことは食べればわかります。

 撹拌することでクリーミーでまろやかな口当たりになり、風味も豊かに。

白湯スープをブレンダーで撹拌して泡状に

 麺は京都の「麺屋棣鄂(ていがく)」製。細麺にスープが絡んで、啜るごとに美味さが引き立ちます。 さらに、なんこつのフリッタータ風といった珍しいトッピングも。コリコリとした食感がヤミツキの一品。

 白湯もめっちゃ美味しいんですが、個人的オススメは「豚醤油」。

たまり醤油のコクが際立つ「特製豚醤油」

 平日夜と土日祝限定なんですが、初めて訪問した時に食べて以来どハマりし、美味しすぎて毎回こればかり注文してしまうくらい。ちなみに自分の周りの人達もみんな豚醤油一択(笑)。

 ちなみに初めて食べた時の名称は「豚足入り中華そば」。この名の如く、とろとろとした食感の豚足がたっぷり入っています。

 高井田系を彷彿とさせるブラックスープは、一口啜るとカエシの美味さが引き立って感動の美味さ。もちもちの太麺がまた美味しいんです。

 別皿提供の鷹の爪を徐々に投入すると、かなりピリピリとした辛さに。いい仕事をしてくれます。

 最後にご紹介するのは、同じく平日夜と土日祝限定の「白湯つけ麺」。

「白湯つけ麺」+イベリコ豚チャーシュートッピング

 こちらのつけ汁は、ブレンダーによる攪拌はされていません。瑞々しい麺の美味しさを存分に味わいたい方にはピッタリです。残ったつけ汁をスープ割りにして頂けば、お腹も心も満たされます。

 ちなみに、つけ汁の縁にあるチャーシューは追加トッピングのイベリコ豚チャーシュー。これ、イベリコ豚の中でも最高ランクであるベジョータを使用。低温調理されたイベリコ豚チャーシューは、一度食べたらその美味さの虜になること必至。

 ラーメンにはあまり使われることの無い高級食材を惜しげも無く使用する「Ramen 辻」さん。お店のコンセプトは「女性が一人でも来れるラーメン店」。お店の雰囲気もそうですが、泡系白湯のインスタ映えする見た目の美しさと口当たりの良い美味しさ。たしかに女性にも支持されるお店です。

 ちなみに将来的に2号店出店を検討しているそうですが、周りがみんな豚醤油推しということもあり、次のお店では白湯ではなく中華そばをメインにするようです(笑)。

 個人的おすすめの「豚醤油」、お店の看板である「白湯」、どちらも美味しいのでぜひ食べ比べてほしいところです。

 ちなみに、お店の看板メニューの「白湯」ラーメンですが、ガラッとリニューアルすることを検討中との情報が! さらなるブラッシュアップが楽しみですね。

<店舗データ>
【店名】Ramen 辻
【住所】大阪府大阪市中央区鎗屋町1-1-10 山大ビル1F
【営業時間】11:30〜14:30 17:30〜22:00
【定休日】なし(毎週月曜は「Ramen うらつじ」として特別営業)
【最寄り駅】地下鉄谷町線、中央線「谷町四丁目」駅から徒歩約2分

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくはお店の公式ツイッターをご確認ください。

<ライタープロフィール>

 だいち Daichi

 大阪府在住。年間300食以上を食べ歩くラーメンインスタグラマー。普段はバイク移動をしており、美味しいラーメンを求めて気の向くままにラーメン店巡り。仕事柄出張が多いことから、Instagramには全国のラーメンをポストしている。

 本人Instagram @ramentimes
 Twitter @elground7s

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