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国分寺のつけ麺のパイオニアは行くたびに感動を与えてくれる つけ麺 紅葉(東京・国分寺)【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第36回

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 今回のオスス麺は、国分寺がまだラーメン激戦区で無かった頃から行列のできるお店として有名で、今もなおその人気が衰える事の無いつけ麺専門店「つけ麺 紅葉」。

国分寺駅北口から徒歩3分「つけ麺 紅葉」

 今でこそつけ麺のお店は沢山ありますが、創業した2006年6月当時はまだ数える程しか無く、多摩地区のつけ麺のパイオニア的存在であります。

 つけ麺専門店と言っても多くのお店がラーメンもメニューに置いてあったりしますが、ここにはラーメンがありません(※ ほんの一時期だけ中華そばを提供していた事もありました)。

 それは、つけ麺や油そばが最も麺の味を楽しめるもので、それだけ自家製の麺に拘りを持ち愛情をかけているからだと思います。

 過去流行ったつけ麺店に久しぶりに行ってみると、「懐かしいなぁ」とか「こういうの好きだったなぁ」と思う事が多いのですが、ここは行く度に「凄いな!」「こんなに美味しかったか!」と、色褪せるどころか新しくすら感じる感動を与えてもらえます。

 それは、やはり自家製の麺の美味しさが所以であり、その自家製麺を如何に美味しく食べさせるかという創意工夫があってこそのものだと思います。

 麺は、「太麺」「細麺」「平打麺」「縮れ麺」「変り麺」「和え麺」の6種類から選べるようになっていて、その自家製麺は製麺一筋50年の名人から伝授されたという秘伝の技術を最大限に活かしたというもので、保存料や添加物を使わずにその日に打った打ち立てのものを提供しているとの事。

 それもあって、遅い時間に行くと売り切れている種類の麺もあります。

ツルモチ食感の「平打麺」

強いコシが特徴の「太麺」

 ・「平打麺」は、きしめんに近い幅広い形状のもので、モッチリした食感を楽しめます。
 ・「太麺」は、紅葉といったらまずはこれって感じの人気のもので、強い食感を楽しめます。
 ・「細麺」は、全粒粉を練り込んだ風味豊かでツルリとした滑らかな啜り心地と、シコシコしたコシを楽しめます。
 ・「縮れ麺」は、しっかりと手揉みされたもので、プリっとした弾力を楽しめます。

 形状によって口当たりや食感、風味や味わい、つけ汁の持ち上げも変わってくるので、それぞれ違った感覚が楽しめますが、打ち立てならではのふんわり感が他では出せないもので、間違いなく言えるのがどの麺を食べても間違いなく美味しい!

バランス感が素晴らしい、中濃タイプのつけ汁

 つけ汁は、ゲンコツ・モミジ(鶏足)・豚足・丸鶏などの動物系と鰹・鯖・アゴなどの魚介系を合わせたスープに、野菜や果実ジュースを加えたというもの。最近の濃厚魚介豚骨と比べるとライトで物足りなく感じる人も居るかも知れませんが、この「中濃」とも言える絶妙なバランスが麺の美味しさを活かし、最後まで飽きず、寧ろ食べ進めるにつれ美味しさが増していくような感覚でいただく事が出来ます。

 「すだちつけ麺」には「すだち」が付いてくるので、スッキリした風味と酸味を楽しむ事が出来ます。

2020年秋の新メニュー「海老とトマトの味噌つけ麺」

 今秋から新しく加わった「海老とトマトの味噌つけ麺」は、海老・トマト・味噌を見事に調和させたアメリケーヌソースのような濃厚感を楽しめるつけ汁に、バジルソースを麺に絡めながら食べるイタリアンテイストを取り入れた絶品つけ麺!

豆板醤を練り込んだピリ辛な味わいのオレンジ色の麺が特徴的!「変わり麺(豆板辛味噌麺)」

強力な食感にほんのり鰹風味がつけられてつけ汁との相性ばっちり!「変わり麺(かつお強麺)」

 選べる6種類の麺の中で、残り2つは「変り麺」と「和え麺」。

 これらは定期的に変わるもので、「変り麺」は他ではあまり見かけないタイプの練り込み麺で、30種類以上あるというアイデア麺。

和出汁で肉や牛蒡の味を楽しめるぶっかけうどんを思わす味わい!「和え麺(ぶっかけ肉そば)」

濃厚なゴマ感と挽肉の旨味を感じられ、辛味は強くないけれどクセになる味わい!「和え麺(汁なし担々麺)」

麺に玉子が和えられていて、明太子を絡めながら食べれば間違いない味わい!「和え麺(明太子釜玉麺)」

魚介タレに魚粉も加えた、まさに和風な油そば!「和え麺(和風油そば)」

 「和え麺」は、タレを麺に絡ませて食べる創作つけ麺で、つけ麺でありながら「油そば」感覚で食べる事も出来るダブルテイストなもの。

セカンドブランド店「油そば 裏紅葉」

 2017年からは、定休日の月曜日の夜のみで「裏紅葉」というセカンドブランドの油そば専門店がスタート。

 限られた時間での提供でしたが、評判が良くもっと色々な人が食べられるようにと、現在は火曜日~土曜日のお昼に「紅葉」と並行して「裏紅葉」も食べられるようになりました。

オリジナリティ溢れる味わいの「黒トリュフの油そば」

 この「裏紅葉」で食べられる油そばは、「まごわやさしい(豆・ゴマ・ワカメ・野菜・魚・椎茸・芋)」を取り入れた自家製麺と自家製タレに、黒トリュフをソテーしたものをトッピングした濃厚かつヘルシーさがあるもの。特徴的なソースの味わいが目立つものの、やはり最後は麺の美味しさが光る一杯に仕上がっています。

 味だけで無く食べる環境作りも素晴らしく、新型コロナウイルス対策として店員さんのフェイスシールドやマスク着用だけで無く、「一蘭」の「味集中カウンター」に匹敵する三方向にパーティションを立てるカウンターを作り、換気もしっかり、高性能空気清浄機も多数設置していて、ここまで細かく気を遣って対策しているのは見たことが無く、細部にまで拘って安心して食べられる空間を作ってくれているのも食べ手としては凄くありがたいです。

 今や「つけ麺」は市民権を得て、当たり前のようにどのラーメン店でも食べられるようになっていますが、定番となる前からつけ麺に特化したお店として営業し、多摩地区のつけ麺業界、国分寺のラーメン業界を牽引してきたと言っても過言で無い名店で、その自家製麺の味わいを是非とも楽しんで貰いたいオススメのお店です!

 ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくはお店の公式ツイッター(https://twitter.com/tukemen_momiji)をご確認ください。

ZATSU

2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。

本人ブログ(http://blog.livedoor.jp/zatsu_ke/

本人Twitter @zatsu_ke

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