西武池袋線「桜台駅」の横丁にある「まるよし商店」は、いつ訪れても行列の人気店だ。
ご夫婦で切り盛りする店内は狭小で、カウンター4席に4人テーブル1卓。厨房は野菜を炒め煮る熱気に満ちている。
ワサビをアクセントに添えたつけそばなどもあるけど、お勧めはタンメン各種だろう。
ボクの場合はちょい辛味のある「赤玉タンメン」をいつもオーダーしている。
ある日は「赤玉タンメン、太麺、並盛り、ワンタン3つにチャーシュー1枚」をオーダー。 細麺か太麺をチョイスし、並、中、大盛りとある。細麺は一度も頼んだことがないのでどんなものか全く不明。
ご覧のものは、向かってちょい左手に炙り焼豚。右手にワンタン。たっぷりの野菜の上に赤玉、これは辛子味噌でどこかコチジャンに似ている。そしてストレートの極太麺だ。
スープは塩味で、干し海老の風味があり実に旨い。
炙り焼豚はほのかに甘めで香ばしく、清らかなスープをほどよく汚すコントラストがいい。ワンタンの具はわずかながらいい味付けで、エビを少々加えているような気配、ツルンとしていいね。またほどよい歯ごたえの麺がスープにマッチしている。途中、赤球をほぐしながらスープと麺をいただくと、ちょい辛口になってまた食欲が進む。
とにかく良く出来た味わい。
またある日は「赤玉タンメン中の太麺」。ラーメン二郎同様、野菜がてんこ盛りなので麺にたどり着くまでしばらくかかる。いつも通り赤玉をほぐしながらいただくと、にわかに汗が滴り落ちる。これが気持ちいい。
そのほか、醤油、味噌玉などのタンメンもある。とにかく病みつきの美味しさだね。
〈店舗データ〉
【住所】東京都練馬区桜台1ー3ー10
【電話】03-5999ー6180
【営業】11時~15時30分
【休日】金・木
【アクセス】西武池袋線桜台駅 南口から徒歩2分
小野員裕 Kazuhiro Ono (大衆料理研究家)
17歳からカレーの食べ歩きをスタート。以降、大衆料理研究家として早い時期からジャンルを問わず各メディアで情報発信。著書「魂のラーメン(プレジデント社)」はラーメンファンのみならず食に関わる多くの評論家やブロガーにも多大な影響を与えた。現在も1日1軒は食べ歩きの日々。
百麺人(https://ramen.walkerplus.com/hyakumenjin/)
本人ブログ https://onochan.jp/
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