煮干し×担々麺の斬新なフュージョン!? 独創的な一杯が楽しめる人気店 志奈そば 田なか 明神下店(東京・秋葉原)【ラーメン女子☆さーちゃんの ~イケ麺に恋して~】第13回

2020年10月12日 18時00分更新

 こんにちは!さーちゃんです。

 「イケ麺に恋して」は、イケメン=かっこいい(見た目、中身、生き様etc.)が作り出すイケ麺=イケてるラーメン(見た目、美味しさ、個性etc.)を女性目線で紹介する……というコンセプトでやってきましたが、このタイトルはこの店主の為にあると言っても過言ではありません。

名店『志奈そば 田なか』の2号店であり、今年7月に一大リニューアルをした『志奈そば 田なか 明神下店』

 秋葉原駅から徒歩4分の地にある『志奈そば 田なか 明神下店』さん。

 2015年12月から二回のリニューアルを経て、現在5年目。東池袋にある本店『志奈そば 田なか』は2013年からで現在7年目。

 多数のメディアからも注目されていて、中でもKAT-TUNの上田竜也さんとラーメンを売ったお金でヨーロッパを横断したテレビ番組は大きな話題に!

 そんな名声と実力を兼ね備えた店主がこちらの“ゆーきさん”こと田中友規さん(40歳)。

ラーメン界を代表する超イケメン店主・田中友規さん(既婚!)

 イ、イケメン……!このルックスから女子人気はもちろんのこと、中身も男前で男性ファンも多い。

 友規さんは生粋のサーファーで、22歳でサーフィンのプロを目指し、生まれ育った東京から千葉県に移住。ラーメン屋さんになった今でもなんと毎日往復4時間かけて通勤しているという。

サーフィンが好きすぎて九十九里に移住してまった田中店主

 2駅&10分でも満員電車に揺られて毎日キツいと感じている私には気が遠くなる時間と距離だが、友規さんには頑張れる理由があった。

「みんなに驚かれるけど、慣れれば全然苦じゃないよ(笑)千葉の海にお世話になった俺は、千葉の素材を使って、千葉の海を表現したラーメンを作って恩返しがしたいんだ。これは店を始めた当初からずっと変わらない気持ちだよ」

 そう語る友規さんの目はキラキラ輝き眩しくて、透き通った海のよう。本気の愛が伝わってくる。

「25歳まで真剣にプロサーファーを目指して、無理なら30歳までにお店を持とうって自分の中で決めていたんだ。24歳の時に『支那そばや』さんや『ちゃぶや』さんのラーメンに出逢って、丼の中でコース料理として完成している!と衝撃を受けてラーメンの世界にどんどん惹かれていって。同時にラーメン屋さんになろうと決意したよ」

 元々イタリアンシェフだった友規さん。ラーメンの知識を得ようと有名ラーメン店で2年半修業し、千葉の『さんげんや』さんで総料理長を7年間務め、レシピやメニュー開発にも携わる。彼のスキルとセンスは長年の努力の積み重ねであり、現在の人気と美味しさの理由に繋がっている。

 そんな友規さんの作るラーメンは、常識に捉われない独創的な一杯が魅力。

 2017年に高級食材の伊勢海老、アワビ、サザエなどの出汁で作り上げた『至高のかけそば』はメディアや評論家、SNSで大きな話題に。

高級食材を惜しげも無くつぎ込んだ採算度外視の一杯『至高のかけそば〜房総の恵み〜』

 また本店の看板メニュー『煮干しトリュフそば』はその名の通り、煮干し×トリュフという唯一無二の組み合わせが大人気。

“千葉の海への恩返し”がコンセプトの『煮干しトリュフそば』

「店を始めた当初は、世間に煮干しラーメンそのものが定着してなかったから、5年間ぐらいは煮干しラーメンに抵抗ある人でも食べられるように作りつつ、根昆布で千葉の海=海藻の廻りを鯵や鰯が泳いでるイメージを表現してたよ。新鮮で臭みのない感じ。実際動物系を使わない煮干しスープは当時すごく人気だったなぁ。

 それから世の中に煮干しラーメンが定着してきて、俺も色々と試行錯誤する中で、煮干しの可能性を見出したんだよね。挑戦すればするほど新しい可能性が生まれて、煮干しってすごいな!って日々感動してる(笑)」

 そして今回、2020年7月の2号店リニューアルを機に作られた新たな一杯がこちら。

煮干しと担々麺をフュージョンさせた最新作『にぼたん』

 なんと煮干し×担々麺!

 食材ではなくジャンルを組み合わせる斬新なアイディアに脱帽。インパクトだけでなく想像を超える美味しさに、取材を忘れて無言で完食してしまうほど(笑)

 そして元イタリアンシェフだからこそ出来る、追い玉のバリエーションもすごい!

そのままでも美味しい、ペペロン風の『追い玉』。他にも『煮干』『担々』『鴨』の追い玉がラインナップ

 特にこのペペロンは“パスタ屋さん以上のクオリティの高さ”と評判で、友規さん的にもオススメな一品。胃袋に余裕がある人はぜひ試してみて欲しい。

 にぼたん→追い玉ときてもまだまだ田なかワールドは終わらない。

 むしろここからが私が一番伝えたい魅力……そう、おつまみ!

まるでコース料理を飾る一品のような『三陸産牡蠣生春巻き』

 毎週時間を作って自ら食材を見に行き、新鮮な素材を活かした日替わりのおつまみはどれも絶品。

写真からもほとばしる新鮮さ!『炙りハツ漬刺』

 ビールとの相性はもちろん、私のようなお酒が飲めない人でも頼みたくなるラインナップばかり。追い玉同様、専門店のレベルを超える味にきっとあなたも驚くはず。

 愛、感謝、努力、挑戦。

 口にするのは簡単だけど、実行と継続はとても大変なもの。それらを楽しみながら日々向き合っている友規さんの姿に惹かれ、毎週訪れている常連さんも数知れず。

 強い信念は、自分と周りを動かすパワーになる。イケメンの作るイケ麺に込められた想いを、皆さんも感じてみてはいかがでしょうか。
 

志奈そば 田なか 明神下店
東京都千代田区外神田3-4-1
03-3258-5282
営業時間:[火~土]11:00~15:00/17:00~21:00 [日]11:00~18:00
*各15分前ラストオーダー
定休日:月曜

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくはお店の公式ツイッター(https://twitter.com/yuki19800428)をご確認ください。

華月 咲 Saki Kazuki

 モデル・イベントコンパニオンとして活動する傍ら、週4ペースでラーメンを食べ歩くラーメン女子。要町にある『中華そば 六感堂』で看板娘として働いていたことも。特に細麺が好き。

本人Twitter @sachan_0109
Instagram @ramenxgirl

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