名店の店主によるコラボ、夢のような組み合わせが楽しめたラーメンWalkerキッチン(埼玉県・所沢市)【ピラティスインストラクターの健康的ラーメンライフ♪】第12回
東所沢駅から徒歩10分、住宅街や公園を通り抜けると、巨大な要塞が現れる。そこは、KADOKAWAによる日本初のコンテンツモール「ところざわサクラタウン」。
この巨大な建造物は、ミュージアムを中心にギャラリー、レストラン・カフェなどが詰まった文化複合施設だ。隣には神社、ホテル、ショップ&レストラン、新オフィスなど、広大な敷地内に集結。
その施設内に、「ラーメンWalkerキッチン」がオープンした。全国の名店店主が入れ替わりで出店し、ラーメンを提供するという新しい形のラーメン発信プロジェクト。さまざまなイベントが中止になるなか、嬉しいニュースだ。
オープニングウィークは、スーパーバイザーとして運営をサポートする名だたるラーメン店主が次々と登場。「ラーメンWalkerキッチン」だけのスペシャルラーメンや、店主同士がタッグを組んだコラボラーメンが楽しめる。
私も早速、ホットピラティスのあと、お腹を空かせてやってきました! この日は、本店を麴町に構えるソラノイロ創業者・宮崎店主と、浅草橋「饗 くろ㐂」の黒木店主によるコラボラーメンを提供。二人は2011年に創業した同期。このコラボは見逃せないと、各店ファンの方々も足を運んでいた。
この日のラーメンは「黒木と宮崎の超中華蕎麦」。“ラーメンは、日本蕎麦からラーメンへ派生した”といった仮説から生まれた一杯だそう。しかも、今までなら、自家製麺はくろ㐂、スープはソラノイロと思うところが、「敢えてその逆にした」と宮崎店主。
厨房での連携も見事だ。黒木店主がタレを入れれば、宮崎店主は麺を、茎わかめを添えれば、チャーシューを載せる。名店店主二人の調理ライブを間近にできるのも貴重だ。
目の前で仕上がった「黒木と宮崎の超中華蕎麦」と「スペシャルコラボ焼売」。
“超中華蕎麦”という名のラーメンは、見た目は日本蕎麦のよう。九条ネギ、茎わかめの具も蕎麦っぽく、ソラノイロの瀬戸のもち豚チャーシューが添えられているのがラーメンらしい。
宮崎店主が打った麺も、全粒粉2割、蕎麦粉を使わず蕎麦のような食感の麺。そこに黒木店主の出汁が注がれる。本鰹の熟成枯れ節や羅臼昆布、宗田鰹節などが贅沢に使われた出汁に、小豆島のヤマロク醤、ヤマヒサ醤油、正金醤油など紫くろ㐂でお馴染みの醤油だれ。
カウンター越しに黒木店主が、「醤油ダレの隠し味にざらめを使ってるのよ。これがないとこの味にならない」と、にこやかに話してくれた。確かに蕎麦のような麺に、紫くろ㐂の醤油スープをほんのり甘みある和出汁に仕上げた汁がぴったりだ。
二つの名店の味のハイブリッドでありながら、新しい試みも加えたラーメンは、事前の企画・構想・試作はもちろん、自店の営業後、夜遅くから出汁をとり、麺や具を仕込み、できあがった一杯だ(この日は計400杯の提供で、17時半完売)。
オープニングウィークの後は、さまざまな趣向を凝らした通常営業で名店が登場したり、スーパーバイザー監修で次世代のラーメン店主の発掘という新しい試みも。すでに新ラーメンスポットとして行列必至、早めの完売が続いているので、これから行く方は予約していくと待たずに確実。早めに着いても、角川武蔵野ミュージアムやアニメミュージアム、武蔵野坐令和神社など見どころはたくさん。次回は、ラーメンと合わせて訪れたい。
ラーメンWalkerキッチン
埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3-205
04-2968-7786
JR武蔵野線「東所沢」駅徒歩10分
https://ramen.walkerplus.com/kitchen/
大熊美智代 Michiyo Okuma
ラーメン大好きなフリーランス編集者・ライター。ピラティスやヨガのインストラクター、ヤムナ認定プラクティショナー、パーソナルトレーナーとして指導も行なっており、美容と健康を心がけながらラーメンを食べ歩く日々。ラーメンの他には、かき氷、太巻き祭りずし、猫が好き。
本人Twitter @kuma_48_kuma
Instagram @kuma_48anna
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