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鴨の魅力を一杯に凝縮 八王子からの新たな挑戦 鴨中華そば 楓(東京・八王子)【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第71回

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京王八王子駅から徒歩3分、JR八王子駅からは徒歩6分の「鴨中華そば 楓」

 今回のオスス麺は、京王八王子駅から徒歩3分の所にオープンしたばかりの新店「鴨中華そば 楓」。

 「楓」の屋号でピンと来る方もいると思いますが、本コラムの第46回(https://ramen.walkerplus.com/article/4043842/)で紹介した「らーめん 楓」のニューブランドとして、7月21日にオープンしました。

 無化調でハイクオリティなラーメンを手軽にリーズナブルな価格で食べる事ができる親しみやすい雰囲気の既存店舗「らーめん 楓」に対して、今回の新店「鴨中華そば 楓」はちょっと高級志向のラーメンとサービスを提供するお店として作り上げています。

ホール横に併設された「製麺室」

研究所・実験室といった意味の「LABO」も完備! 今後の展開に期待が膨らむ

 正面には店舗、裏にはセントラルキッチンとオフィス、ホール横には製麺室が併設され、店舗の横に回ると「LABO」が用意されていて、こちらでは大将がゲリラ的にラーメン店を営業したりするのに使う予定との事。こういった形で動線を短くする事で、対応が早く色々な試みが出来るようになっていますね!

 店内は、コンクリート打ちっぱなしの壁に黒を基調とした和風モダンなお洒落な空間で、会席料理でも出てくるかのような高級感があり、食材も含めて全ての物に拘りが感じられます。

 ただ、「作る側のスタッフも、食べに来てくださるお客様にも、笑顔になっていただく」という理念は変わらないので、高級感がありながらも親しみやすい雰囲気になっています。

 価格も採算度外視で、基本のラーメンに関しては950円と、1000円以下に抑えられています。

 原価を聞けばどれだけ価格を抑えているかビックリする程ですが、「八王子ラーメン」というリーズナブルな価格で手軽に食べられるご当地ラーメンが根付いている土地柄、やはり「高い!」と感じるお客さんはたくさん居ると思いますし、ある意味挑戦だとは思います。

 ただ、それでもその価格に見合ったサービスと味を提供すればお客さんはついてくると思いますし、笑顔の輪はここからも広がっていくと思います。

 まだオープンして1か月ちょっとですが、連日たくさんのお客さんが訪れているのは「鴨中華そば 楓」という存在を認めて受け入れている証なのだと思います。

ラーメンへの期待感が高まる、高級感漂うセッティング

お冷やは「ナノバブル水素水」

 カウンターは高揚感を感じるような高級感漂うセッティング。ボトルに入ったお冷やは、活性酸素の一部を抑制し口当たりが良いと話題の「ナノバブル水素水」!

 この水をスープや麺にも使用されているとのことで、細かい部分まで拘っている事がうかがえます。

「特製紀州鴨中華そば」

 フラッグシップメニューは、「特製紀州鴨中華そば」。

 紀州鴨と真昆布、国産野菜のみでじっくり炊いたというスープに、湯浅の「金山寺たまり醤油 九曜むらさき」と岡直三郎商店の「日本一しょうゆ 濃口・再仕込・たまり」をブレンドしたという醤油ダレを合わせた無化調スープ。

 鴨感を存分に楽しむ事が出来るもので、一口含めば旨味と風味が口いっぱいに広がるふくよかさが感じられます。さらにキレがあるので後味がスッキリしていて、出汁感だけでなく醤油の味わいもしっかりと活かした厚みのある味わいを楽しめます。

 自家製の麺は、「ストレート麺」と「手もみ麺」の2種類から選択が可能。

「ストレート麺」

 国産小麦の「春よ恋 生一本」「はるきらり」「もち姫」をブレンドしたというもので、ソフトタッチで軽やかな啜り心地とモチモチした食感を楽しめ、スープをたっぷり持ち上げてくれる細ストレート麺。

「手もみ麺」

 「春よ恋 生一本」「チクゴイズミ」「ライ麦」をブレンド。その豊かな風味が存分に感じられる『麺が主役』になれる存在感のある手もみ太麺。

 茹で加減にも拘りがあり、小麦本来の風味を味わってもらう為に“かため”の注文はお断りしているとの事。

「特製紀州鴨白湯つけめん」

 オープンから1ヵ月経って加わった渾身の新メニューが「紀州鴨白湯つけめん」。
 (※9月1日時点、昼夜各15食限定)

 まずは、「粟国の塩」を麺につけて食べ、麺そのものを楽しむのがこのつけ麺のスタイル。シンプルな味で、麺の持つ風味と味を直に感じる事ができます。

 つけ汁は、大量の紀州鴨を強火で炊いた純度100%の「鴨白湯」に、醤油ダレ・鴨脂・バルサミコソースを合わせたというもの。

 軽いとろみを感じるぽってりした口当たりで、その中には鴨の濃厚な旨味と奥深いコクが「これでもか!」ってくらいに溶け込んでいます。

 それだけ濃厚でありながらも、醤油やバルサミコソースによって味が引き締められてスッキリしていて、ホントに堪らない美味しさで虜になります!

 合わせる麺は、ライ麦配合の平打ち太ストレート。

 ライ麦の風味が強く感じられながらも「手もみ麺」とは違った雰囲気で滑らかな口当たりと適度なコシを楽しめ、麺の持つ芳醇な風味と鴨白湯の濃厚な味わいが合致した最上級の美味しさ!

 同料金で、200g・300g・400gから選べるのも嬉しい。

別皿で提供される、鴨尽くしの豪華トッピング

 お皿には、アーリーレッドスライスと炭火幽庵焼きの鴨モモ肉・ベビーリーフと炭火吊るし焼きの鴨ロース・九条ネギと燻製鴨ロースの3品が盛り付けられています。自家製のはちみつミントソースが添えられていて、コース料理の一品のような楽しみ方ができ、ひとつひとつ特徴的な味と風味を楽しめる絶品の鴨料理となっています。

 鴨の旨味が凝縮した「鴨つみれ」や、白醤油で味付けされたトロッとした半熟の「あじ玉」も堪らない美味しさ。

 タイミングを見計らって出てくる「割スープ」が、これまた凄い!

 割用の鴨白湯ですが、これを飲めばどれだけこのつけ麺が凄いものか分かると言っても過言ではないほど!

そのままでも美味しい替え玉「鴨ネギ和え玉」

 「鴨ネギ和え玉」は、味の付いた「替え玉」的なもの。

 「油そば」として食べる事もでき、残ったスープに投入して「替え玉」として食べる事もできます。「中華そば」や「つけめん」とはまた違ったアプローチで、焦がしネギの風味と鴨の風味とが合わさった濃厚な醤油ダレの味わいを楽しめます!

 「鴨中華そば 楓」は、鴨のコース料理を1杯に凝縮させたような、鴨を色々な形で楽しめるラーメンとつけ麺で、ちょっとリッチな気分も満喫できる新しいスタイルのオススメのお店です!

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくはお店の公式ツイッター(https://twitter.com/kamochukaede)をご確認ください。

ZATSU

2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。

本人ブログ(https://zatsu-ke.blog.jp/

本人Twitter @zatsu_ke

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