昔ながらの「冷やし中華」。
“冷やし”とは“クール”という意味だ。温度がという意味で、カッコいい方のクールではない。
夏が近づくと日本では多くのラーメン店が冷たい麺を提供する。
ここ数年、日本の夏は尋常ではない暑さだ。さらに湿気も高いのだから堪らない。
老舗料亭が立ち並ぶ大人な雰囲気漂う街、神楽坂に佇む「龍朋」に向かったこの日は茹だるような暑さ。
自転車を漕ぐこと15分あまり、ようやく到着した頃にはかなりヘトヘトで汗だくになってしまった。
十分な水分補給をしないまま、炎天下で自転車の旅はするものじゃない。
そんな火照った身体には、キンと冷えた「冷やし中華」。日本全国様々なスタイルで味わえる夏の風物詩だ。
この冷たいラーメンは、スープの代わりにお酢をベースにしたタレがかかっている。
トッピングには冷たいチャーシューと千切りのキュウリ、そして他の店よりもかなり太めに切られたシンボリックな卵焼き。この卵焼きの甘さが、タレの酸味と塩味をさらに際立たせる。
高級な中華料理店では豪華な食材をトッピングすることが多いが、龍朋はいたってシンプルでオーソドックスだ。
だがこれがいい。
龍朋のような昔ながらの中華料理店では、こんな素敵なチャーハンも楽しめる。
ぜひとも一緒にいただいて暑さを乗り切ろう!
※本記事は本人からの許諾を取り、以下の英語ブログに最新情報を加え日本語に翻訳したものです
龍朋(Ryuho in Kagurazaka)
http://www.ramenadventures.com/2019/01/ryuho-in-kagurazaka.html
ブライアン・マクダクストン Brian Macduckston (ラーメンブロガー)
日本在住のラーメン大好きなアメリカ人。ラーメンを英語で発信するラーメンブログ「Ramen Adventures」は世界的な人気を獲得。2015年には書籍「最強アメリカ・ラーメン男 東京 極ウマ50店を食べる(K&Bパブリッシャーズ)」も刊行。現在はラーメン店の世界進出時のコンサル等も担当している。
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