青森の伝説(?)「キリストラーメン」をアメリカ人が食べてみた……そのお味は? えびす屋(青森県・三戸郡新郷村)
そう、これは「キリストラーメン」。
この不思議なラーメンと太古のロマンを求めて、青森の山奥にやってきた。
なぜ青森でキリストなのか? 説明しよう。
1936年、竹内文書という謎の古文書が発見された。
3000億年前からの歴史が記されているというこの古文書の中では、イエス・キリストについても書かれている。
キリストは33歳の時にゴルゴダの丘で十字架刑に処されそうになったが、弟が身代わりとなって死に、キリスト本人は日本の青森へと逃れてきた。そこで日本人女性と結婚し、3人の娘を育て、106歳でこの世を去ったとされている。
そんなキリストと、彼の身代わりとなった弟の墓があるのがこの地、青森県三戸郡の新郷村(旧戸来村)だ。
ちなみに竹内文書の大部分は東京大空襲により焼失してしまい、今ではその真偽のほどは不明なのだとか。なんて都合のいい……。
まさに「信じるか信じないかはあなた次第」だ。
さて、ラーメンの話だ。
キリスト伝説が残る新郷村で20年以上営業を続けるラーメン店「えびす屋」にやってきた。
立地のせいなのか時間のせいなのか、先客はゼロだった。
オーダーしたのはもちろん、えびす屋名物の「キリストラーメン」。七福神である恵比寿天とキリストか……宗教に寛容な日本っぽい組み合わせだ。
スープは鶏ガラと醤油ダレのあっさりとした和風味。梅干しの酸味を効かせているのがヘルシーで面白い。
そして豚チャーシューの代わりに、自家製の山芋ローストがトッピングされている。「キリストは肉を食べないから」という理由からだそうだ。本当か!?
六芒星を型どったナルトがキリストラーメンっぽさを醸し出している。ここでしか食べられないであろう不思議な一杯、貴重な体験となった。
こんなラーメンに出会うため、僕は旅をしているんだ。
※本記事は本人からの許諾を取り、以下の英語ブログに最新情報を加え日本語に翻訳したものです
えびす屋(Jesus Ramen at Ebisuya in Aomori)
http://www.ramenadventures.com/2020/02/jesus-ramen-at-ebisuya-in-aomori.html
ブライアン・マクダクストン Brian Macduckston (ラーメンブロガー)
日本在住のラーメン大好きなアメリカ人。ラーメンを英語で発信するラーメンブログ「Ramen Adventures」は世界的な人気を獲得。2015年には書籍「最強アメリカ・ラーメン男 東京 極ウマ50店を食べる(K&Bパブリッシャーズ)」も刊行。現在はラーメン店の世界進出時のコンサル等も担当している。
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