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2021年オープン組で、今もっとも注目すべきラーメン店 空の青とひまわり畑(東京・上北台)【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第86回

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 早いもので、今年も残り数日となりましたね。

 昨年に続き、新型コロナウイルス対策による時短営業やお酒の提供が出来ないなど、飲食店にとっては苦しい年となりました。

 しかし、そんなコロナ禍にありながらも武蔵野・多摩地区には良いラーメン店がたくさんオープンしました!

 日本を代表する名店「飯田商店」初の公認独立店である「Ramen FeeL」をはじめ、「らーめん 楓」のニューブランド「鴨中華そば 楓」、移転オープンの「超純水採麺 天国屋」「麺食堂 くにを」「Re.唐唐郎」、先週紹介した「鴨だしらーめん 鴨福」など、“新店大豊作”と言っても過言で無い年となりました。

 そんな2021年でしたが、武蔵野・多摩地区で今オススメのお店は? と聞かれて私が真っ先に思い浮かべるのが、今回紹介する「空の青とひまわり畑」。

多摩都市モノレール線・上北台駅から徒歩10分「空の青とひまわり畑」

 「上半期の注目店」や「間借り営業のオススメ店」特集でも軽く紹介しましたが、今回はより濃厚な内容で改めて紹介します!

 夏には様々な種類のひまわりがズラリと咲き誇る「ひまわり畑ガーデン武蔵村山」の前にある「浜風食堂」を間借りする形でお昼のみ営業するお店ですが、既に話題の人気店となっています。

 最寄り駅の多摩都市モノレール線・上北台駅から徒歩10分ほど。駐車場が店舗横に2台と向かいの市営駐車場15台が用意されているので、車でのアクセスも良いです。

ご主人の出身店「中華そば 青葉 八王子店」

動物系と魚介系を合わせた“ダブルスープ”のパイオニア店

 ご主人は、元々はサラリーマンとして働いていましたが、「料理の世界で働きたい」という夢への思いが強くなり、脱サラしたとの事。

 料理と言ってもその種類は豊富でイタリアンやフレンチも考えたけれど、一番好きなラーメンをやろうと一念発起してラーメンの世界に飛び込み、“ダブルスープ”のパイオニア「中華そば 青葉」の府中店と八王子店で約7年間修業した後に独立。

2021年5月、沖縄料理店「浜風食堂」を間借りする形で開業

 縁あって、休業されている「浜風食堂」の店舗を間借りし、ランチタイムのみ営業するラーメン店という形で2021年5月1日からプレオープンし、5月11日にグランドオープンしました!

 屋号の「空の青とひまわり畑」は、“長くてインパクトがあって一度聞いたら忘れない店名”が良いと考え、店の前に広がる「ひまわり畑」の情景から名付けられたもの。

 ラーメン作りは「青葉」での修業はあったものの、清湯のラーメンに関してはスープもタレも独学で、試行錯誤を繰り返しかなり苦労して作り上げたもので、『革新的だけどノスタルジー、斬新だけどスタンダード』をコンセプトに、安心安全な一杯をテーマにして作っているとの事。

「地鶏醤油ラーメン」

 フラッグシップメニューである「地鶏醤油ラーメン」。

 フランスの地鶏がルーツとなっている「丹波山本 地鶏丹波黒どり」の丸鶏を主軸ろした出汁に香味野菜を加え、小豆島・兵庫県・愛知県・秋田県の厳選した5種類の醤油に浅利・鰹節・鯖節・真昆布・あご煮干し・干し海老・干し貝柱・干し椎茸・沖縄県産塩・オーガニックワインを合わせて作ったという醤油ダレを合わせたスープは、濃厚な旨味と深いコクが感じられるもので、無化調スープにおいて「こんなにも濃厚な旨味が出るのか!」と驚愕するほどでありながら後味に重さやしつこさを一切感じさせないスッキリさで、最後まで飽きること無くその美味しさを堪能出来ます。

徐々に溶け出していく「シャンピニオンデュクセルソース」

 トッピングには、2種類のチャーシューと、クセを全く感じさせない糸島産のメンマなどがのります。

 そして、味変用に添えられた「シャンピニオンデュクセルソース」というフレンチで使用されるキノコを使ったソースのグアニル酸によって、スープの持つグルタミン酸とイノシン酸との間で生まれる相乗効果で旨味の増幅を図るなど、ひとつひとつにこだわりが感じられ、それらを一杯のラーメンとしてしっかり調和させているのが凄いです!

「地鶏塩ラーメン」

 「塩」もベースのスープは同じになりますが、よりスッキリした穏やかな味わいに仕上がり、「醤油」とは違った表情を楽しむ事が出来ます。

北海道産小麦にウドン粉を配合した中太の「手揉み麺」

北海道産小麦「春よ恋」を100%使用した「ストレート麺」

 東京と神奈川の製麺所を10数軒まわった中で、一番自分の好みに合ったという製麺所「東京製麺」特注の2種類の麺が用意されていて、自由に選ぶ事が出来ます。

 2種類の麺の食感や風味の違いを楽しめるだけでなく、「醤油」と「塩」のスープと合わせる麺を変える事によってラーメン自体の雰囲気もガラリと変わるので、合計4種類のバリエーションを楽しむ事が出来ます。

土日限定メニュー「汁なし担々麺」

 さらに、土日限定で「担々麺」や「汁なし担々麺」の提供も始まり、こちらも人気メニューとなっています。

 素人の私から見ると“間借り”である事を感じさせないクオリティーで全く不満などはありませんが、ご主人としてはやはり間借りである為に設備や内外装を変更出来ないのは勿論、予想以上に時間の制約が大きく、仕込みや商品開発が思うように出来なく苦労しているとの事。

 今後の展望を伺ってみたところ、「この先も間借りとして契約できる保証がないのが現状であり、実際に長く続けるは厳しいと思うので、自分のお店を持って、もっと美味しい一杯を作って多くのお客様に食べて喜んでもらいたいです」との回答をいただきました。

 「空の青とひまわり畑」は、安心安全をテーマに食材を吟味し、老若男女問わず食べられる味でありながらラーメンフリークをも唸らすようなラーメンを提供し、「今後が楽しみで仕方ない!」そんなワクワクした気持ちにさせてくれるお店で、2021年にオープンした新店の中で私が一番注目し、皆さんに食べて貰いたいと思うオススメのお店です!

 今年も一年間ありがとうございました! 来年もどうぞよろしくお願いいたします。

※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくはお店の公式ツイッター(https://twitter.com/sora_no_ao_to)をご確認ください。

ZATSU

2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。

本人ブログ(https://zatsu-ke.blog.jp/

本人Twitter @zatsu_ke

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