武蔵野・多摩エリアで2022年にオープンした大注目の新店!【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第113回

2022年12月26日 12時00分更新

 月日が経つのは早いもので、今年も残りわずかとなりました。

 2020年3月9日にスタートしたこのコラムですが、時を同じくして新型コロナウイルスが大流行し、その後もコロナによって押し寄せる波によって苦しい思いをし、閉店を余儀なくされるお店もたくさんありました。

 コロナが完全に無くなる事はありませんが「withコロナ」として対策をしっかりした新しい生活様式にも慣れ、ようやく日常が戻ってきはじめた気がします。

 一時期は軒並み休業状態でテイクアウト頼りだったラーメン屋さんも、現在は通常に近い状態で営業し、新規にオープンするお店もぐっと増えてきました。

 そこで今年最後となる本コラムでは、2022年にオープンし今までこちらで紹介していなかった武蔵野・多摩地区の新店の中で、私が印象に残ったお店を紹介したいと思います。

【中華蕎麦 麺ノ歌】

JR中央線「武蔵小金井」駅北口から徒歩5分

 「真ラーメンたがわ!」の店長を務めていた方が独立し、そのまま店舗を譲り受ける形で11月23日にグランドオープン!

「味玉醤油」

 国産地鶏と北海道黒口浜の昆布をじっくり炊き、群馬の生揚げ醤油・埼玉の天然醸造醤油・愛知のたまり醤油をブレンドしたというカエシを合わせたスープは、素材の旨味や風味を存分に堪能出来るもので、京都の製麺所「麺屋 棣鄂」に特注したという強い手揉み感のある多加水平打ち麺とベストマッチ!

 弱火でじっくり抽出したカスリメティに鶏油を合わせた「カスメリティ油」で風味の変化を楽しめるのも面白い!

【Chicken Drive -チキドラ-】

JR青梅線「小作」駅西口から徒歩2分

 小作駅前で串焼き屋を営んでいるラーメン大好きなご主人が、好きが高じて遂に今夏より週末のランチタイムラーメン専門店としての営業を開始!

「チキドラ的生姜醤油ラーメン」

 「チキドラ的生姜醤油ラーメン」は、動物系清湯をベースに、串焼きに使っているオリジナルの自家製ダレを使用する事によって、他のラーメン店とは一線を画す奥深いコクと旨味と優しい甘味が感じられる味わいを出したスープが特徴。生姜の風味をしっかり感じさせる事でインパクトとスッキリさを併せ持った味に仕上がり、羽村の名店「ふるいち」謹製の麺を合わせることによって更にハイクオリティな一杯に!

【メヂカそば 吟魚(きんぎょ)】

多摩都市モノレール「万願寺」駅から徒歩4分

 「中華そば うお青」として人気を博していたお店が突如として閉店し、リブランディングという形で屋号を「吟魚」として5月25日にオープン!

 赤暖簾は「メヂカ(宗田鰹)の日」、白暖簾は「鰮煮干しの日」と言った形で、週替わりで違ったラーメンを提供するスタイル。

「上中華 味玉淡麗煮干し醤油」

 「上中華 味玉淡麗煮干し醤油」は、エグミを感じさせないギリギリの域まで煮干しの旨味を引き出し、その奥深い味わいと風味を存分に楽しめるスープと、しなやかさとコシを併せ持った麺がベストマッチ!

 一杯一杯丹精込めて作り上げた最上級の一杯!

【麺庭 つむぎ】

京王線「京王八王子」駅から徒歩2分

 「らーめん楓」で店長を務めていた方が独立し、「鴨中華そば 楓」の定休日である月曜日と火曜日のみ間借り営業という形で7月11日にオープン!

「中華そば」+「味玉」

 「八王子ラーメンを少し意識して作った」という「中華そば」は、鶏や豚などの動物系をベースに魚介系を合わせた清湯系の醤油味に刻み玉葱を合わせているけれど、八王子ラーメンのローカル感は全く感じない程にその出汁の味わいや風味を存分に堪能出来るもので、しなやかな自家製麺と最高のマッチングを見せる!

【ラーメン あらしん】

JR各線「立川」駅南口から徒歩3分

 多摩地区を中心に広く多店舗展開をする人気店「ムタヒロ」の名コンビによる新業態として、12月12日にオープン!

「ラーメン」

 「今はもう古い」と揶揄される事もある『背脂チャッチャ系』を『ネオ背脂チャッチャ系』として昇華させたラーメンは、ガツンとしたしょっぱさを感じる濃厚な肉出汁醤油スープを大量の背脂で円やかに包み込んだもの。

 王道を行く『背脂チャッチャ系』をデフォルメしたようなインパクトを持った、まさに『ネオ背脂チャッチャ系』と呼べる一杯!

 「めし」との相性抜群なジャンクな味わいで、こってり背脂好きには堪らない新店!

【鶏白湯麺 樹 -itsuki-】

京王線「布田」駅から徒歩20分

 狛江にある居酒屋「太乃志」名物の鶏白湯麺をフィーチャーしたスピンオフ店として、5月14日にオープン!

「鶏白湯麺」+「味玉」

 国産にこだわった鶏ガラともみじ鶏油を圧力寸胴で炊き上げた鶏白湯スープは、骨っぽさとクリーミーさを兼ね備えていて、鶏全部が溶け込んだような味わいを楽しめる!

 特徴が出しにくい鶏白湯をクセ無く尚且つ濃厚に仕上げた上質な一杯!

【中華そば おや麺】

多摩都市モノレール「立飛」駅から徒歩8分

 以前このコラムでも紹介した立川の家系ラーメン「麺屋 はやぶさ」の二代目店長を務めた方が、「麺屋 はやぶさ」閉店後に「餃子Diningこゝろ」のスタッフとして、ダイニングの営業時間外である日曜日の昼営業のみラーメンを提供するという形で「Sunday Diningおや麺」という屋号での営業を経て、今回遂に独立。

 「中華そば おや麺」の屋号を掲げて12月12日にオープン!

「特製鶏出汁中華そば 醤油」

 数種類の銘柄鶏・地鶏をふんだんに使ってじっくり炊き出した鶏100%のスープ。流行りに流されず半濁して、白湯のような濃厚さと清湯のようなキレを併せ持った深みのある味わいを楽しめるスープに、モチモチ食感の中細ストレート麺がベストマッチ!

 ありそうだけど他にはない一杯を楽しめる!

【たかのちゅめ】

西武新宿線「花小金井」駅北口から徒歩4分

 ミシュランガイドビブグルマン掲載店としても有名な「カネキッチンヌードル」や「ソラノイロ」などで修業を積んだ方が独立し、12月6日にオープン!

「味玉しょうゆらぁめん」

 鶏をメインに豚や牛などを加えた動物系に魚介系を合わせたWスープは、鶏を主役にその芳醇な風味と味わいを楽しませてくれて、他の食材もでしゃばり過ぎずに旨味や風味の底上げをしてくれる最高のバランス感を持った和風な味わいを楽しめる!

 麺や具材のひとつひとつにもこだわりが感じられる一体感を持った一杯は、とても新店とは思えないクオリティー!


 下半期、特に11月~12月は近年まれに見るほどの新店の開店ラッシュで、何が起きたのだ!? とビックリするほど。

 私自身も新店訪問が追いつかなくなる位のペースでしたが、それだけラーメン業界にも活気が戻ってきたということで嬉しい限りです。

 今回紹介しきれなかったお店もたくさんあり、来年また違う形で紹介出来たらと思っています。

 今年も一年間ありがとうございました。

 また来年も、本コラムを読んでいただければ幸いです。

 皆様、良いお年をお迎えください。

 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくは各店舗にご確認ください。

ZATSU

2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。

本人ブログ(https://zatsu-ke.blog.jp/

本人Twitter @zatsu_ke

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