YouTuber としおの「おいしいラ飲み」 第5回

クラフトビールと極上つけ麺が生み出す笑顔の空間。渋谷の隠れ家的名店「麺屋ぬかじ」でラ飲み!

麺屋ぬかじ

 どうも〜、こんにちは。としおです。

 ラーメンYouTuberとして活動中の僕が「ラ飲み」をテーマにお届けするこちらの連載。そう、“ラ飲み”とは、ラーメン屋さんでお酒を飲むこと。これがねぇ、またいいんですよ。ということで今回も僕なりの”ラ飲み”の楽しみ方をご紹介させていただきます!

渋谷宇田川町の隠れ家的名店『麺屋ぬかじ』

 渋谷駅から徒歩10分ほど。駅前やセンター街の喧騒を抜けた宇田川町の路地裏にある「麺屋ぬかじ」。
ひっそりと佇む小さなお店ですが、お昼時は常に行列が出来ている人気店です。

麺屋ぬかじ

「麺屋ぬかじ」外観

 センター街を抜けオルガン坂を登り、路地に入ると、いつものドラム缶がお出迎え。

 僕にとっての「ぬかじ」は最高のランチを提供してくれる場所。というのも別の仕事で渋谷に来ることが多く、そのお昼休憩でいつも伺っているんです。

 おそらく50回以上は通っているかなぁ。大好きなお店。

 そんな「ぬかじ」に、今日は初めて休日にやってきました。

麺屋ぬかじ

見るだけでなぜかワクワクしちゃう券売機

 メニューはつけ麺とらーめんの二大看板。どちらも辛いバージョンもあります。それにプラスで、季節の限定麺がある場合もあります。

 大好きなお店なので僕はもちろん全メニュー制覇しましたが、どれも本当に美味しい。

 なので、毎回どのメニューにするか悩んじゃうんですが、今日はつけ麺でいきます。

 そして! 今日のもうひとつのお目当てはこれ!

 そう、クラフトビール!!

麺屋ぬかじ
麺屋ぬかじ

「ぬかじ」で昼から飲んでいる人を見かけては、

「くうううっ!仕事でなければ僕も飲めるのにっ…!」

 と、いつもよだれをたらしながら横目で見てたんです(笑)

 今日は念願の「ぬかじ」での“ラ飲み”。心が躍るとはこの事や!

 クラフトビールには明るくないので、素直に店主の貫井さんにオススメを聞いてみることにしました。

「定番ですが、これなんかどうでしょう。重すぎないから飲みやすいと思いますよ。」

 そう言って、貫井さんが出してくれたのは、カワイイ「ぬかじ」の店内にピッタリな、オシャレなラベルのビール。志賀高原ビールの「Africa PaleAle」です。

麺屋ぬかじ

志賀高原ビール「Africa PaleAle」 750円

 “ラ飲み”常習者の僕ですが、ラーメン屋でクラフトビールを飲むのは初めて。なんだかひとつ大人になった気がします。

 ぐっぐっぐっ。

「ぷはーっ、うまい! 美味すぎる!」

 クラフトビールらしい苦味はありつつも、貫井さんがおっしゃる通り飲みやすい! 何杯でもいけちゃいそうな感じです。

 そうこうしているうちに時間はお昼の部の終盤、16時前という事もあり店内はゆるやかな雰囲気に。

 ふと隣のお兄さんをみると、トッピングのチャーシューを別皿で先に出してもらい、やっぱりクラフトビールを楽しんでます。

「ううむ。やられた。その手もあるのか。次は真似してみよう」

 美味しすぎてあっという間に最初のクラフトビールを飲み干してしまったので、もう一本オススメを出していただきました。

麺屋ぬかじ

志賀高原ビール「Hoppy Brown Goes Up」 900円

 こちらの2杯目は、最近出たばかりの限定ビールで志賀高原ビール「Hoppy Brown Goes Up」。つけ麺にも絶対合いますとの事。

 渋めのラベルからもう玄人感がビシビシ伝わってきます。これは間違いないでしょう。

 一口、ゴクリ。「おおお、これも美味しい!」

 先程のビールに比べると重めで、よりビターな味わい。黒ビールに近い苦味を感じます。

 そんな風に「クラフトビールの世界は深そうだなぁ」と思っていたら、つけ麺もきました!

麺屋ぬかじ

「味玉つけめん」 1200円

 うおお! なんとも豪華なセットとなりました!

 つけ麺の麺は三河屋製麺。まずは麺だけで一口いってみます。

麺屋ぬかじ

 ツルッとしてコシのある麺は、これだけで美味しい! 噛むたびに鼻を抜ける小麦の香りが心地よいです。

 この上質な麺を迎えるのは、動物系(鶏&豚)と魚介系をミックスした濃度高めのつけ汁。

 どろりと麺に絡むものの、全く重くなく、素材の味を大事にした味付けで、丁寧な仕事を感じます。

 わかりやすく味付けをしていないので、どこか大人な雰囲気と素朴さ。これがまたビターなクラフトビールに合う!

 具材は、チャーシュー、メンマ、小松菜、海苔というラインナップ。そこに追加トッピングの味玉。

 チャーシューはまずそのままガブリ。程よい味付けで肉本来の味が楽しめます。ビールがススム!

麺屋ぬかじ

半熟具合が完璧…!

 つけ汁にくぐらせた味玉。トロリとした濃厚な黄身が最高のおつまみです。

 そして、「ぬかじ」といえばコレ!

 サービスのTKG!

麺屋ぬかじ

サービスのTKG

 TKG無料って嬉しいですよね〜!

 これに合わせる醤油は秋刀魚だしの白醤油。調味料の一つ一つ、細かい部分にまでしっかりこだわりを感じます。

麺屋ぬかじ

卓上調味料

 そして、この醤油がまたウマイ!

 白いけどしっかり味はありますので、かけすぎは注意ですよ〜。

 そして、不思議に思う方もいるかもしれませんが、TKGがつけ麺のスープと物凄く合うんです! つけ麺を啜ったあとの余韻のまま、TKGをかきこんでみてください。飛びます!

 後半は卓上のゆず一味や黒七味を使って味変しながら堪能。麺に直接振りかけるのが僕のスタイル。より調味料の香りがたって美味しいです。

 結構なボリュームでしたがあっという間に完食。今日も美味しい一杯をありがとうございました!

麺屋ぬかじ

ポップがカワイイ

 なお、TKGサービスは卵だけ、ご飯だけでも頼めますので、お腹と相談しながら選んでくださいね。

 僕は、季節メニューの二郎系ラーメン「ぬかじ郎」を食べる時は卵だけ頂いて、麺をたまごに付けて味変を楽しみます。

麺屋ぬかじ

筆者も大好きな限定メニュー 「ぬかじ郎 味玉トッピング」 1100円

自分が作った一杯を直接お客さんに届けたい

 「麺屋ぬかじ」の創業は2010年。ラーメン店で10年ほど修業した店主の貫井宏さんが、東京世田谷区の上町でオープンさせました。

 その後、上町の物件の都合により2014年に現在の渋谷に移転。

「最初は三軒茶屋で探してたんですが、渋谷の物件も見てみたら家賃があまり変わらなくて。2年ほどかけて色々見てたんですが、そのうちにどうしても渋谷がよくなっちゃって(笑)
そしたらここの物件が出たんです。昔、宇田川町のレコード屋で働いていたこともあり縁を感じたので、絶対ここだ!と決めました」

麺屋ぬかじ

店主の貫井宏さん

 ラーメンはどんぶりの中でのバランスを一番大事にしているそう。

「特に何かフックがあるという訳ではなく、なんだか知らないけどスープまで飲んじゃったっていうのが理想です。ラーメンに詳しい人でも詳しくない人でも、みんなが美味しいと思える一杯にこだわっています。」

「創業からスープは継ぎ足し。鍋をカラにする事はありません。そうする事で深みやコクを出しています。もっと美味しくしたいという思いは常にあるので、マイナーチェンジの繰り返しですね。」

 そして、やはり気になるのがクラフトビール。ラーメン店では珍しいので、聞いてみました。

麺屋ぬかじ

クラフトビールはデザインもオシャレ。右に並ぶのは、限定物のラベルだそう

「自分が好きだから置いています。あと、クラフトビールってラーメンに通じるところがあると思っていて。俺は自分のラーメンを創作ラーメンの範疇だと思っていますが、クラフトビールも創作ビール。自由度が高くて面白いんです。ラーメンも気分によって今日は二郎系とか家系とかありますが、そこも同じで、クラフトビールもピルスナーが良いとかヴァイツェンが良いとか気分によって飲みたいスタイル(種類)が変わるんです。」

 ラーメンの話をする時と同じく、クラフトビールの話をする貫井さんのお顔が活き活きとされていて、その表情が全てを物語っている気がしました。

「自分は不器用なので、一人で作って、それを直接お客さんに届けたい。美味しいって声が聞けるだけで幸せですよ。」

 来年で渋谷に来て10年目を迎える「麺屋ぬかじ」。居心地の良い空間と美味しいラーメンは、これからも渋谷の人々を笑顔にしていくことでしょう。

 という事で、今回は「麺屋ぬかじ」をご紹介しました!

 みなさんもぜひ、「麺屋ぬかじ」さんで“ラ飲み”を楽しんでくださいね! バイバイっ!

【麺屋ぬかじ】
東京都渋谷区宇田川町3-12 1F
営業時間:月火木金 11:00〜15:50,18:00〜19:50 / 水土 祝日11:00〜15:50
定休日:日曜日
公式X(旧Twitter):https://x.com/yns0629

文/としお(YouTuber)

としお(

プロフィール
お酒大好き。おいしいもの大好き。ラーメン大好き。
家系ラーメン店を中心に食べ歩く、ほぼラーメンYouTuber。
食レポ以外にも、お店の仕込み風景や営業風景を取材するYouTube「としおのおいしいものチャンネル」を運営。
チャンネルの総再生回数は1000万回を超えた。

YouTube: https://youtube.com/@toshio1040
Twitter:https://twitter.com/toshiogami

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