研究熱心な店主の技とアイデアが光る！「らぁ麺めん奏心」の看板メニュー、鶏そばのスペシャルな一杯

2025年03月06日 12時00分更新

　静岡県の話題店が「ラーメンWalker静岡2025」（発売中）読者のために、「ラーメンWalkerスペシャル限定麺」を考案。1か月に1店、「地元愛」をテーマに各店主が工夫を凝らした一杯を披露してくれる。

　3月を担当するのは、「麺とスープだけで十分おいしいラーメンを」との信念を胸に、妥協を許さず突き進む島田市の「らぁ麺めん奏心」。店主の愛情とプライドが詰まった看板メニューの鶏そばが、いつもと違う限定バージョンとしてラーメンWalkerスペシャル限定麺に登場する。

狙い目はスープを仕込んだ翌日に当たる火・金・土曜！限定数なしで楽しめる｢鶏そばClassic＋α｣

｢鶏そばClassic＋α｣（1300円）。別皿のトッピングが付く

トッピングは煮卵、メンマ、チャーシュー2種類、ネギ。一つひとつに手が込んでいる

　鶏の力を存分に引き出し、余すところなく表現した「鶏そば」。通常味わえるのは、醤油味のClassicだ。「鶏力」がコンセプトのため、醤油ダレは乾物の旨味に生醤油を足すだけ。麺をすすると醤油の香りがフワリと広がり、温度によっても変化していく鶏の味わいも感じられるよう考え抜かれた逸品だ。

　今回、店主が読者のために用意した限定麺は、この醤油ダレにひと工夫。焼津市の「Noodle Dishes粋蓮華」と「麺創房LEO」、掛川市の「麺屋さすけ本店」が「旨いラーメンのために醤油から作ろう！」というコンセプトで手がけたオーダーメイドの醤油「巴醤油」の香りを加えて調整したニューバージョンだ。丹波産黒大豆を木桶で仕込むというマニアックな醤油は、木桶ならではの個性的な風味がおもしろい。

静岡屈指の名店たちが、原材料から製造法までこだわって作り上げた「巴醤油」

　実は、鶏そばには、不定期で数日のみ登場する汐味のPremiumもある。ファンの間では「次はいつ食べられるのか」と心待ちにされている幻のメニューだ。干し海老汐タレ、干し貝柱汐タレ、アサリ汐タレ、雑節白醤油タレ、塩チャーシューの甘味タレと辛味タレなどいくつもの元タレをバランスよくブレンドした濃厚なタレだからこそ、ガツンと濃厚な鶏の旨味をさらに力強く支えてくれる。

　今回の限定麺が始まる直前、この汐タレを引っ提げて京小麦のイベントに参加する予定だという。2025年3月3日（月）～8日（土）は、汐タレを使った「鶏そばPremium」の京小麦バージョンを提供するため、「せっかくならラーメンWalker読者にも汐を味わってほしい」と汐タレを多めに仕込んでスタンバイ。本当であればイベントが終わると同時に終了するところを、汐タレが残っていれば、京小麦ではなく通常の麺にチェンジした「鶏そば Premium」をラーメンWalker読者限定で提供してくれる。

「鶏そばPremium」（1300円）。醤油味と同じトッピングが別皿で付く

　「鶏そばPremium」は、鈴木さんの思い入れが特に強いメニューのひとつ。例年冬ごろに限定として登場するが、いつもは数日で終了。今回はたっぷりと3週間、限定数なしで味わえるまたとない機会だ。提供期間が長いため、｢鶏そばClassic＋α｣と「鶏そばPremium」の両方を味わうこともできるかもしれない。