茨城産SPFポークの3種のチャーシューが丼を占拠！「らぁめん蓮華」の塩豚骨チャーシューメンがエモすぎ

2025年06月04日 16時00分更新

文● 取材●河合哲治郎　撮影●岩堀和彦

　茨城県の人気店が「ラーメンWalker茨城2025」（発売中）の読者のために新作を披露する「スペシャル限定麺」企画。「茨城愛」をテーマに各店主がオンリーワンの一杯を作り上げ、バトンをつないでいく。

　第4弾は水戸市を代表する塩ラーメンの名店「らぁめん蓮華」。6月7日（土）・8日（日）・14日（土）・15日（日）の4日間限定で茨城産のSPFポークを丸ごと使った塩豚骨ラーメンを販売する。

１日10杯限定！希少なSPFポークを堪能できる「茨城豚しお」

「茨城豚しお」（1380円）

　豚肉王国である茨城県では、地域や生産者がさまざまブランド豚の飼育を競っている。20種以上ある中から「らぁめん蓮華」の店主・冨田真一さんが選んだのが「オヌマファーム」（鉾田市）のSPFポークだ。

　SPFとは、Specific（特定の）Pathogen（病原体）Free（なし）の頭文字を取った言葉で、徹底した管理の元で飼育されている安全・安心な豚。労力とコストがかかるため、全国的にも希少な豚だが健康体だからこそ、豚肉特有の臭みやクセがなく、旨味成分のオレイン酸を豊富に持ち合わせている。赤身は柔らかでコクがあり、脂身は甘くてジューシー。そんな極上な味わいのSPFポークを使った塩豚骨ラーメンを披露する。

　スープはSPFポークのゲンコツのみを8時間じっくり炊き上げる。清湯（チンタン）と白湯（パイタン）のちょうど中間くらいの微乳化で、こってりし過ぎず、あっさりし過ぎずの絶妙な濃度だ。そのスープに「蓮華」自慢の塩ダレを合わせて塩豚骨に。豚骨特有の臭みやクセはなく、飲むとSPFポークのまろやかな旨味がしっかりと伝わる。旨味十分だが、後味がスッキリでレンゲが止まらなくなる。

「オヌマファーム」のSPFポークのさまざまな部位を使用

スープは豚骨100％でSPFポークの旨味があふれる

　麺は茨城産小麦・ゆめかおり100％の中細ストレート。表面がなめらかで喉越しがよく、スープとの相性もバッチリ。すするたびに麺に絡んだ塩豚骨の旨味が広がっていく。パン用の強力粉のため、食感がしっかり。モチモチで小麦の味も実感できる。

地元・水戸市の「麺工房ミタニ」に依頼した中細ストレート麺

　そして、最大の楽しみがチャーシュー。SPFポークのバラ、ロース、肩ロースの3種を贅沢に食べ比べができる。それぞれ味付けを変えていて、バラは煮豚の炙り。舌の上で溶けるほど柔らかで、香ばしくてジューシー。ロースは塩・胡椒でシンプルに味付けしたのち、低温調理で仕上げている。柔らかな赤身と甘い脂身のバランスが絶妙で、しっとりとした味わいが後を引く。醤油ダレが染み込んだ肩ロースは厚切りで、噛むほどに肉の旨味が増していく。3種とも大判で食べ応えも十分だ。

手前からSPFポークのロース、肩ロース、バラ

店主の冨田真一さん

　店主の冨田さんはラーメン職人歴20年。水戸市にあった「らあめん吟。（ぎんてん）」（閉店）で4年間修業したあと、居酒屋「房・Ｓ（ぼうず）」（水戸市・閉店）に移り、店長を任された。「元々ずっとラーメン屋志望でした。その店は居酒屋でしたが、ラーメンも自由に作っていいということだったのでいろいろ挑戦しました」（冨田さん）。当時は豚骨魚介ラーメンを得意とし、シメで出していたところ評判となり、ランチ営業を始めるなど、いつしかラーメンが主体の店になっていった。そして8年間じっくり腕を磨いたのち、満を持して独立。2016年に「らぁめん蓮華」をオープンさせた。

　冨田さんが追求したのは「自分自身が一番好き」という塩ラーメン。サバ節など7種の魚介からダシを取ったスープの汐らぁめん（1080円）、魚介スープ＆桜エビ油の海老汐らぁめん（1130円）、コクのある白湯スープの鶏汐らぁめん（1130円）の3種をラインアップ。唯一無二の塩専門店としてたちまち人気店となった。

　レギュラー以外にも、限定ラーメンを出すなど、まだまだ塩への飽くなき追求を止めない冨田さん。今回のスペシャル限定麺ももちろん塩ラーメンだ。「豚骨100％スープの塩ラーメンは初めてです。イベントなのでチャーシューも奮発しました。茨城では珍しいSPFポークの旨味・甘味をぜひ楽しんでください」と冨田さん。

　高級トンカツ店などで重宝されている豚肉の最高峰・SPFポーク。その魅力を丸ごと凝縮した一杯をお見逃しなく！

県道177号沿い。JR赤塚駅から徒歩では20分ほど

「ラーメンWalker茨城2025」の購入・詳細はこちら

　今回の限定麺は「ラーメンWalker茨城2025」（発売中）の購入読者だけが楽しめる「スペシャル限定麺」企画。県を代表する人気店の店主たちが「茨城愛を表現」した初出しの一杯で楽しませてくれる。2025年9月までの8か月間に計6回の開催で、第4弾となる「らぁめん蓮華」の提供期間は2025年6月7日（土）、8日（日）、14日（土）、15日（日）の計4日。

　限定麺を味わうためには｢ラーメンWalker茨城2025｣、もしくは掲載されている「スペシャル限定麺パス」が必須。忘れずに持参しよう！

【実施日】2025年6月7日（土）、8日（日）、14日（土）、15日（日）。1日10杯限定

【らぁめん蓮華】

住所：茨城県水戸市姫子1-117-1

電話：029-357-0223

時間：10時30分～14時、金・土・日曜10時30分～14時、17時30分～20時30分（各LO）※夜の営業は不定期。6月7日（土）、8日（日）、14日（土）は休み、15日（日）のみ営業

休み：月・火曜

席数：18席（カウンター6、座敷12）

駐車場：16台（無料）

交通アクセス：JR線赤塚駅より車で約5分

※最新情報は公式Xにてご確認ください

※限定麺を食べるには必ず「ラーメンWalker茨城2025」、もしくは雑誌に掲載されている「スペシャル限定麺パス」が必要です。食券購入時または注文時に店舗スタッフに提示してください（1人1冊、電子版不可）