メインはトマトとシーフード!? 個性派だけど本気でおいしい! カッパジャパン(東京/牛浜ほか)【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第9回

2020年05月04日 12時00分更新

 タイル張りのカウンターが目印!?

 いずれも個性的なラーメンが食べられる「カッパ64(ロクジューシ)」「カッパハウス」「ニューカッパ」の3店舗を構えるカッパジャパン!

JR青梅線の牛浜駅から徒歩10分ほどの地に誕生した1号店「カッパ64」

 店主は青梅の名店「いつ樹」で修業。

 修業時代には「いつ樹」の定休日を利用し、「モヂャモヂ屋」として営業するなどの経験を積んだ後に独立。2012年3月福生市に「カッパ64(旧店名:カッパヌードル)」をオープンさせました。

 「とまとらーめん」や「シーフードらーめん」といった異色なラーメンをメインに置いた事で話題になりましたが、決して色物というわけでは無い確かな味わいが評判となり、行列の絶えない人気店となりました。

所沢駅から徒歩3分、明るくポップな雰囲気の2号店「カッパハウス」

 2014年3月には2号店となる「カッパハウス(旧店名:らーめん 完熟)」を所沢にオープン。

 2017年5月には3号店となる「カッパラーメンセンター」を西所沢にオープンさせましたが、そちらを閉め今年の2月に移転。羽村市の小作駅近くに「ニューカッパ」がオープンしました。

 どの店舗のカウンターにもタイルが張られていて、ポップで馴染み易い雰囲気を作り出していますが、このタイルは雰囲気作りだけで無く、SNS等に投稿されたラーメン画像の背景に写るタイルを見て「うちの店だ!」と店主が一目瞭然で分かるよう目印にしているのだという冗談混じりの余談も聞きました。

どこかで見たことある!? お茶目なポイントカード「Kuuca」

 ポイントカードにも遊び心があり、某鉄道会社の非接触型ICカードをパロッた作りになっていて、一度貰ったら忘れないものになっています。

 「カッパ64」と「カッパハウス」は基本的には同じコンセプトで、不動のレギュラーメニューである「とまとらーめん」と「シーフードらーめん」が二枚看板。

真紅のスープが目を惹く大人気メニュー「とまとらーめん」

 鶏ガラや豚骨等の動物系をベースにトマトをたっぷりと加えたスープは、ドロリとした高い粘度を持った濃厚な口当たりながらも油っこさや重さは皆無に等しく、トマトならではの爽やかな酸味で、スッキリしながらも旨味たっぷりな味わい。ピリッとした辛味のアクセントも加えられ、バランスの取れたスープに仕上げています。

 合わせる自家製の細ストレート麺は、低加水でザクザクした歯切れの良さがあり、麺の風味高さをしっかり活かしながらスープと絶妙に調和しています♪

男性客から圧倒的な支持を得る「シーフードらーめん」

 「シーフードらーめん」は白湯豚骨をベースに、魚介や野菜の旨味や風味がたっぷり溶け込んだ濃厚なもの。

 見た目以上の濃厚感を持ちながらも口当たり滑らかでクセが無く、「シーフード」らしい風味がたっぷり溶け込んだその味わいは、海鮮ちゃんぽんに近い雰囲気を持ちつつも豚骨ラーメンに近いどっしり感もあるもので、ありそうで無かったオリジナリティのある食べやすい一杯。

 「とまとらーめん」とはまた違った中太ストレート麺は、モッチリした食感。濃厚スープを吸いながら持ち上げてくれるような一体感のあるもので、ボリュームも申し分無し!

 海老、イカ、アサリ等の具材も入って「シーフード」らしさもしっかり楽しむことができます!

 この「シーフードらーめん」、2018年には寿がきや食品からカップ麺も発売されました!

濃厚つけ汁と極上太麺のハーモニー!「とまと味噌つけ麺」

 「カッパ64」では準レギュラー的な位置付けながら、個人的に一番好きなメニューが「とまと味噌つけ麺」。

 「とまとらーめん」と比べて粘度も濃厚感もアップしたどっしり感があるもので、トマト一辺倒にならず味噌と調和した円やかな味わいの中に、ピリッとした軽い辛味と適度な甘味と酸味が感じられます。

 そして何種類かある自家製麺の中でも、この褐色の太麺がダントツの美味しさ!

 風味の豊かさと味わい深さがあり、濃厚とまと味噌つけ汁と相性バッチリ!

 カッパはスープが凄く美味しいんだけど、それに負けないくらいに麺も美味しいんだと再確認させてくれるのがこの太麺!

JR青梅線の小作駅近くにオープンした最新店「ニューカッパ」

 今年オープンしたばかりの「ニューカッパ」では、完全新作のメニューが目白押し!

トマト風味の一風変わった塩ラーメン「ソルティ・カッパ」

 カッパと言えば真っ先に「とまとらーめん」をイメージする人も少なくないですが、この「ニューカッパ」で提供されているトマト味ラーメン「ソルティ・カッパ」は、従来のものとは真逆とも言えるタイプの清湯スープの塩味!

 鶏、魚介、トマトから出汁を取ったというもので、煮干しを主軸に鶏の旨味が奥行きを出し、トマトの風味が嫌みなくふんわり薫るスッキリとした味わいで、トッピングのローストトマトを崩すとトマトの強い旨味と甘味と酸味が加わり、よりトマトラーメンらしい味わいに変化するのが面白い!

カッパの中では逆に目立っちゃう!? 正統派ルックスの「中華そば」

 「中華そば」は、鶏や豚等の動物系をベースに煮干し等の魚介を合わせた、王道をいく最先端の醤油ラーメン。

 動物系のふくよかで厚みのある味に魚介を加えることで旨味をグッとアップさせるとともに、ふっと和を感じさせる味わいの出汁にシャープな存在感のある醤油を合わせてスープの輪郭をクッキリさせ、全体の調和が取れた上質なスープに仕上げられています。

 新型コロナウイルス感染拡大防止の自粛要請を受けてからはテイクアウトにも力を入れ、「とまと味噌つけ麺」や「ぶっかけシーフード」といった自宅で簡単な調理で食べられるメニューや、お店で調理済みのものを持ち帰ってすぐに食べられる「とまと混ぜそば(現在は終了して違うメニューになりました)」、他にも「お持ち帰り限定」等を提供してくれています。

カッパの楽しさを自宅で堪能!「とまと混ぜそば」

 お店では食べられないテイクアウトオリジナルメニュー「とまと混ぜそば」は、カッパの自家製麺の美味しさをしっかり楽しむことができました。

持ち帰って簡単調理で楽しめる「とまと味噌つけ麺」&「トッピング三種盛り」

丼を変えるとまた違った雰囲気に? 「ぶっかけシーフード」

 お店でも提供されている「とまと味噌つけ麺」や「ぶっかけシーフード」等も、自宅で食べるとまた少し違った雰囲気に。

 茹で時間を好みに変えることができたり、料理好きな人はアレンジしたりして食べることもできたり、テイクアウトならではの楽しみもあります。

 色物を色物では無くしっかりとした「ラーメン」としての味に仕上げ、楽しませ、満足させてくれるカッパの一杯。

 気取った感じの無い大衆的な雰囲気で、気軽に足を運びたくなる新感覚なオススメのお店です!

 ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくはお店の公式サイトをご確認ください。

ZATSU

2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。

本人ブログ(http://blog.livedoor.jp/zatsu_ke/

本人Twitter @zatsu_ke

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