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アットホームな雰囲気と遊び心もある一杯に通いたくなる名店 麺処 いし川(東京・秋川)【ZATSUのオスス麺 in 武蔵野・多摩】第21回

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JR秋川駅から徒歩10分、秋多中学校近くに店を構える

 秋川にある、地元民に愛される名店「麺処 いし川」。

 「いつ樹」の一番弟子で、「青樹」で修業されたご主人が独立し、2013年にオープンしました。

 ご夫婦二人三脚で営まれているこのお店は、秋川という立地にマッチしたゆったりした時間の流れるアットホームな雰囲気。

 5人のお子さんを持つ子沢山な優しいご夫婦なので、子供連れや家族連れにも凄く優しく、一部では安産祈願のラーメン店と呼ばれる事もあるほどです(笑)。

 そんなご夫婦なので、一般的なラーメン店のようなあくせくした感じが無く、のんびり待ってのんびり食べる事が出来ます。

 また、アニメのフィギュアがさり気なく置いてあったり、漫画好きなご主人の趣味も所々に垣間見る事が出来、それはラーメンにも影響が出るほど!

 オープン以来「カネジン食品」の麺を使用していましたが、2018年の途中から「いつ樹」による「五ノ神製麺所」のものを使用するようになりました。その頃から平ザルを使って麺を綺麗に折り畳んだ盛り付けをするようになり、よりインスタ映えするビジュアルになって視覚的にも楽しめるようになりました。

オープン当時の「醤油」

現在の「醤油」。より美しくなった麺線にも注目!

 看板メニューの「醤油」は、節系を中心とした和を感じる魚介の風味と味わいが、ふわっと優しくも力強く広がります。あきる野市にある都内唯一の醤油工場「近藤醸造(キッコーゴ)」の風味高く存在感のある醤油が絶妙にマッチしたスープに、しなやかな細ストレート麺が合わさったバランスの良い一杯で、お麩のトッピングが特徴的。

 オープン初日に食べたのものと比べると、現在の方が見た目がシンプルでスッキリしていますが、味の方も引き算的に無駄なものを省き、素材を活かしたシンプルかつ旨味たっぷりな味に仕上がっています!

こちらも人気の定番メニュー「塩」

 沖縄県産「粟国の塩」を軸に、ホタテやしじみ等の貝出汁を合わせた塩味の清湯スープは、出汁の味が力強く感じられながらも上品さを感じるような雑味の無いクリアでスッキリした味わい。塩気にも角が無く食べやすい仕上がりとなっているので、素材の味の良さを直に楽しめる一杯!

コッテリな中に甘・辛・酸を効かせた「つけそば」

 「つけそば」は鶏白湯に魚介を合わせたトロンとしたとろみが特徴。魚介が嫌み無く香るキメ細やかで滑らかな口当たりのつけ汁に、モチモチの麺を合わせたもので、奇をてらわずバランス良く仕上げた一杯。

麺の美味しさをダイレクトに楽しめる「油そば」

 濃厚動物魚介醤油的な味わいの中にスパイシーさが加わった「油そば」。汁なしタイプではありますが意外と汁気は多く、一般的な油そばと比べて油分が少ないのでラーメンに近い味わいを楽しめ、それでいて麺の風味や味がしっかり引き出された『麺を楽しむ』逸品となっています。

油そばに+150円で濃厚坦々味に変更可能!「濃厚坦々まぜそば」

 ネットリとした高い粘質がある濃厚なゴマの旨味と、ピリッした辛味と強めの痺れ感が楽しめる「濃厚坦々まぜそば」。麺を少し残した状態でスープ割りをお願いすれば、熱々の魚介スープと柚子風味のパウダーが加えられ、スッキリした『汁あり』の担々麺としても楽しめる一杯!

ラー油の赤が眩しく映える「濃厚坦々つけそば」

 動物系白湯スープをベースに芝麻醤を合わせ、ポッテリと高い粘度を持った「濃厚坦々つけそば」。濃厚なスープにこれまた濃厚なゴマ感が加わり、甘味・辛味・酸味・痺れ感が絶妙な加減に効いた一杯。

 こういった定番メニューの他に限定も今までに多数提供していて、バランス型から独創的なものまで沢山あり、ファンを魅了しています。

毎年恒例のゴゴゴシリーズ限定麺「ゴゴゴドドドあ゛あ゛あ゛」

「ド」の文字を型どった氷に注目!

 「他のお店の限定とは違ったインパクトを」という思いから試行錯誤して作り上げた一杯は、某漫画の特徴的な効果音「ドドド」や「ゴゴゴ」を具現化してしまった出汁氷が添えられたまぜそば!

 漫画好きで子供心を残したご主人だからこそ浮かぶアイデアであり、それを実際にやってしまう行動力、そしてしっかりサポートする奥様がいてこそ出来る一杯!

 出汁氷が添えられているのに「冷やし」では無く熱々で、この氷が溶けると味が変化すると共にひんやりと冷たくなる仕掛けが施された素晴らしい一杯でした!

夏ならではの限定麺「うな漬」

 土用の丑の日を狙って、鰻を使った限定も。

 単に鰻がのっているという安直なものでは無く、鰻の身は全く見当たらないのに食べると鰻の蒲焼きを食べているような味を楽しめ、それでいて臭みやクセを感じさせなく仕上げた渾身の一杯で凄かった!

濃厚さと後味のキレの良さを併せ持った「味噌らーめん」

 現在は休止していますが、金曜日の夜だけ「味噌処 いし川」として営業し、一期一会な味噌ラーメンを提供していた時期もありました。これがかなり好評で、復活を願う声も多いです。

 もともとお昼のみの営業なのでハードルが高い「麺処 いし川」。新型コロナウイルスの関係で営業時間を短縮し、定休日も日曜と水曜になったので更にハードルが高くなっていますが、それでも時間を作って食べに行きたいと思える、心もお腹もほっこり温まるようなオススメのお店です。

 ※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくはお店の公式ツイッター(https://twitter.com/mendokorojouhou)をご確認ください。

ZATSU

2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。

本人ブログ(http://blog.livedoor.jp/zatsu_ke/

本人Twitter @zatsu_ke

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