ラーメンWalker発！「未来を輝かせるラーメンストーリーズ」第2話

ラーメン「連食」の新しい提案！鴨の中華そばとフォアグラの和え玉が奏でた極上のマリアージュ

2022年01月25日 12時00分更新

　「ラーメンWalkerキッチン」の名店店主によるラーメン企画、2022年の先陣を切った「真鯛らーめん麺魚」から続投の橋本店主が、セカンドブランドの「中華そば満鶏軒」で登場！

　「七草(具)らーめん」で身体の中から癒されたあとは、鴨とフォアグラで連食!?前回とは正反対をいく今回のテーマは「連食ウィーク！魂の連食らーめん」だ（1月15日～1月21日まで提供）。この難題を豪華食材でまとめあげた橋本店主が考える連食とは?

今回は「中華そば満鶏軒」で勝負！　橋本店主も気合い入ってます！

　連食とは、ラーメン店を何軒もはしごをすることを言う。とくに仕事やプライベートで遠方の地域へ行く予定があれば、この機会に何軒か食べておこうとなる。プライベートともなると複数人数で計画を立て、早朝から朝ラーの店や整理券ゲットに走り（朝からラーメンの連食は「朝連」）、夜営業ラストまでできるだけ多くの店を周って、数日かけての連食もありだ。橋本店主も例外ではない。

橋本　僕も先月、北海道の札幌に仕事で行く機会があって、2日でラーメン7杯食べてきましたよ。ただし、今回テーマの連食は「店内連食」です。「満鶏軒」の鴨中華そばをメインに、連食として和え玉を用意しました。店でラーメンと油そばを1杯ずつ食べることも連食と言えば、連食かなと。それなら和え玉を連食とするのもありでしょう。

鴨と水のみで炊いた100%鴨出汁スープの「特製鴨中華そば塩」1500円

―本来は、和え玉を連食とは捉えていないですよね。

橋本　そうですね。例えば、通常のラーメンと限定のラーメンを1杯ずつ食べるとかが基本連食だと思うんです。うちの麺魚だと真鯛ラーメンとさんまラーメンを一杯ずつ食べるっていう感じですね。でも、それだと店でやってるのと変わらないじゃないですか。違う形をとったほうがいいかなと思ったんです。

―本来は連食じゃないから、敢えてメニューの頭に＜連食用＞とつけたんですね。

橋本　そう、連食のカテゴリに入れちゃったほうが一般の方もとっつきやすいでしょう。それにラーメン1杯1200円に、和え玉は700円で食べられるとか。2杯はちょっとお腹的にもお値段的にも悩んでしまう人もいるかもしれないから、連食しやすいリーズナブルな価格で。券売機で迷わずボタンも押しやすいと思います。

―しかも今回は、贅沢なフォアグラの和え玉！

「＜連食用＞フォアグラの和え玉」700円。ハーフサイズ600円

「＜連食用＞青唐辛子とフォアグラの和え玉」800円。ハーフサイズ700円

橋本　もともと「満鶏軒」でもメニューにあるんですが、ここでもフォアグラの和え玉と、青唐辛子とフォアグラのちょっと辛い和え玉の2種類を提供することにしました。辛いのも食べたい人に連食につながるかなと。もう一つは、女性も連食しやすいようにハーフサイズを用意しました。基本は1玉130gでハーフは麺半分65gですね。鴨中華そばと2種類の和え玉どちらも食べたいって時に、一つは通常サイズ、もう一つはハーフとか。ハーフ＆ハーフでもいいですしね。

タレとフォアグラオイルで和えたフォアグラのソテー

フォアグラのソテーなど具材を盛り付け、フォアグラオイルを回しかけて贅沢な仕上がりに

　「和え玉」のルーツを辿ると、つくばの「煮干中華ソバイチカワ」が発祥と言われている。博多ラーメンのお代わり用麺「替え玉」にタレや具を加えた、まぜそばのようなものだ。系列の煮干ラーメン店でも提供するようになって、和え玉は煮干系以外の他店にも広まっていき、「満鶏軒」のように鴨やフォアグラなど新たな食材でアレンジした和え玉も生まれた。

　難しい連食マナーや連食お断りなど、店や状況によっては注文に戸惑ってしまうこともありそうな連食。それを「ラーメンWalkerキッチン」で、橋本店主がハードルを取っ払って、求めやすくしてくれた。

橋本　和え玉は、そのまま食べてももちろん美味しいですし、ラーメンに入れるとフォアグラの芳醇な香りが立ち、鴨とフォアグラが奏でる極上のマリアージュが楽しめます。「1＋1が3」になるような、連食するからこそ出会える味わいですね。ラーメンの味わい方はまさに人それぞれ。ラーメンWalkerの企画を通してラーメンの新しい魅力を感じていただけたら嬉しいですね。