相変わらず猛威を振るう新型コロナウイルス。
ついこの間まで普通に生活していたのに、マスク着用やアルコール消毒が必須、飲食店では席間や対面にパーティションが立てられるなど、コロナ禍によって生活様式が大きく変わってしまいました。
昨年12月頃にはようやく少し落ち着いてきたかと思いましたが、また新しい株が現れ…… 再び「まん延防止等重点措置」がとられるなど、先が見えずに苦しい日々が続いています。
ただ、そんな中でも下を向くのではなく、上を向いてこの危機を打開しようとする人がたくさん居ます!
「いつか元に戻るだろう」と待っているのではなく、先手を打って新しいスタイルを提供していく会社やお店の中には、コロナ禍によってお店にお客さんを呼べないならば自宅で食べてもらおうと、テイクアウトや通販を始めるところも数多く出て来ました。
そして、今現在の最先端のラーメン提供スタイルは「ラーメン自販機」!
商品は基本的には通販のものと同じで、お店で提供しているものと変わらないストレートスープ・麺・具材を冷凍したもの。それを自宅で湯煎調理するスタイルですが、通販において最もネックだった「送料」が無いのでお得感があります。
通販の場合はまとめ買いしないと割高感もあるので必要以上に購入して冷凍庫が一杯になってしまう事もありましたが、自販機では24時間いつでも1個から買う事ができ、かなり購入しやすくなっているので、通販を利用する前に商品がどんなものか試すのも良いかもしれません。
自販機の数はまだそれほど多くありませんが、武蔵野・多摩地区でも「麺創研 紅」「小金井 大勝軒」「中華蕎麦 丸め」などが店舗前や店舗近辺などに自販機を構え、自店のラーメンやつけ麺を売っています。
また、三鷹市の上連雀では「丸山製麺」が手掛ける「ヌードルツアーズ」の自販機が置かれていて、様々な名店のラーメンを手軽に楽しむ事ができます。
そんな、徐々に増え始めている「ラーメン自販機」の中でも私が最も注目しているのが、「株式会社 凪スピリッツジャパン」が手掛ける「RAMEN STOCK 24」。
現在は世界を股にかける大人気チェーンとなっている「凪」ですが、まだ実店舗を構えていなかった頃に「立川ラーメンスクエア」の「第1回ラーメントライアウト(2005年)」に出場して見事に優勝。その後はラーメンスクエアに出店し、立川を代表する人気店として4年間営業しました。
他にも多摩地区最大のラーメンコラボイベント「多摩組」の中核を担うなど、多摩地区でも馴染み深いお店となっていて、昨年は多摩センター駅前に「すごい煮干ラーメン凪 多摩センター店」も出店されました。
「凪」は同業他社との横の繋がりも強く、沢山の人気店や名店とコラボしたり、自社の通販サイトにおいても行列必至の人気店のメニューを数多く取り揃えています。
その「凪」が手掛けるラーメン自販機ともなれば、否応なしに期待してしまいます!
令和4年1月20日現在、武蔵野・多摩地区に設置されているラーメン自販機「RAMEN STOCK 24」は6店。
◆RS24ローソン青梅野上町店
青梅市 野上町2-284-1
◆RS24パーラーマイニチ東村山店
東村山市 本町2-18-10
◆RS24小川駅前店
小平市 小川西町4-16
◆RS24武蔵野東小金井店
小金井市 梶野町5-1-9
◆RS24ローソン調布深大寺店
調布市 深大寺北町1-2-4
◆RS24調布駅店
調布市 小島町1-9
これから需要が増えれば、もっともっと設置場所も増えていくと思われます。
商品ラインナップは設置場所や時期によって変わりますが、私が購入したラーメンを簡単な作り方も添えて紹介させていただきます。
今回は「二郎系ラーメン」をチョイス。
商品はプラスチックのフードパックにまとめて入っています。
商品によって内容は変わってきますが、主にストレートスープ・麺・具材(チャーシューなど)の3種類が冷凍されて入っているので、そのままでも「ラーメン」としてお店とほぼ変わらない味が楽しめます。
ただ、もっとお店の味に近づけたい、彩りを加えたい、オリジナリティーを楽しみたいという時は、自身で好きな食材を加えるのも冷凍ラーメンならではの楽しみとなります。
まず、冷凍スープを湯煎します。
10〜15分湯煎するものが多いので、最初にスープの湯煎を行うとスムーズです。
鍋を使っても良いのですが、深型フライパンの方がムラ無く熱が入るのでオススメ!
スープを湯煎している間に丼に熱湯を注いで温めておき、お好みでネギや三つ葉などの薬味や味玉(予め作っておく)など、ラーメンに合わせたトッピングを用意しておきます。
二郎系ラーメンの必須トッピングである、モヤシとキャベツ。
私の場合ですが、そこそこ山盛りにしたいのでモヤシ400gとキャベツ1〜2枚をザク切りし、40~50秒ほどボイルしてザルで湯切りしておきます。
続いては麺茹で。スープ湯煎の終了時間を逆算して茹でていきます。
【細麺の場合】
盛り付けなども含め、冷凍ラーメン調理に慣れていないうちは作業に時間がかかり麺が伸びてしまう可能性もあるので、作り方に書かれている茹で時間よりも早めに上げて湯切りするのがオススメ。
【太麺の場合】
家庭にある鍋のサイズによって茹で時間が大きく異なります。できるだけ大きい鍋を使った方が冷凍麺を投入した後も湯温が下がりにくいのですが、小さな鍋の場合は冷凍麺投入後に湯温が下がって茹で時間に誤差が出てくるので、書かれている時間を参考にしつつ自身で硬さを確かめながら少し長めに茹でるのがオススメ。
また、「つけ麺」の場合は最後に水で〆て硬くなるので、少し柔らかめくらいに茹でる方が良いです。
スープの湯煎時間は多少長くなっても大きな問題はないので、麺茹で〜湯切りは焦らずに。湯切りが甘いとスープが薄まるので、しっかり湯切りしましょう。
温めておいた丼にスープを注ぎ、麺と合わせて馴染ませます。
スープとチャーシューが同じ袋に入っている場合は、袋を少し小さめにカットして先にスープだけを注ぎ、残った具材は後で改めて袋から取り出すと綺麗に盛り付けられます。
盛り付けが終わったら、麺が伸びないうちに美味しく食べましょう♪
冷凍のストレートスープは、濃縮スープをお湯で割るタイプとは全く違うので、初めて食べるときは「お店の味」と遜色ないラーメンに感動すると思います!
他にも様々な商品がラインナップされていますので、これまでに私が購入して調理した一部を紹介します。
「凪」の定番商品で、煮干感を存分に楽しめる! オリジナルの幅広麺「いったん麺」もちゃんと入っています!
「凪」による自販機限定商品! 超ドロドロ濃厚スープで、ゴマ感や麻辣感を楽しめるインパクトのある担々麺!
「凪」による二郎インスパイア系のガッツリラーメン! 数あるガッツリ系の中でもハイクオリティーなもので、崩れてしまう位に柔らかなホロホロチャーシューも絶品!
「吉祥寺武蔵家」の家系ラーメン! 味濃いめ・油多め・麺硬め・海苔多めのガツンとしたパンチのある味わいなので、ご飯を用意して一緒に食べるのがオススメ!
24時間いつでも、お店の味と変わらないストレートスープタイプの冷凍ラーメンを購入できる「ラーメン自販機」。ラーメン店の新しいスタイルとして、ぜひ多くの方に試していただきたいオスス麺です!
ZATSU
2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。
本人ブログ(https://zatsu-ke.blog.jp/)
本人Twitter @zatsu_ke
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