立川や八王子というベッドタウンに挟まれた日野市は、新選組や高幡不動尊、多摩動物公園などが有名で幅広い世代に親しまれる街ですが、ことラーメンに関しては今まであまり話題に上る事がありませんでした。
そんな日野市ですが、2018年11月にオープンした「中華そば うお青」によって、ラーメンに関しても一気に注目度が上がりました。
それまでは地元の方が地元で食べる存在であったラーメンが、「うお青」のラーメンを食べたいと色々なところからお客さんが集まるようになり、今では多摩地区を代表する行列必至の人気店となりました。
不思議な事に、ひとつ人気店が出来ると「我も我も」とその地域に新店がオープンして街が活性化していくというのが最近の多摩地区の傾向で、日野市もそれに違わず良い新店が続々とオープンしています。
今回は、日野市にここ数年でオープンしたオススメの新店を紹介させていただきます!
【麺想 折かわ】
都心でラーメン店を営んでいたご主人が、心機一転で日野に。昨年11月1日に誕生した「麺想 折かわ」はオープン当初から注目度の高いお店!
「長岡生姜醤油ラーメン」は、少しぽってりした軽い粘度を持った濃口の醤油味のスープ。滑らかな口当たりにやわらかな甘味が感じられ、主張しすぎない程度に生姜を効果的に組み込み優しい味わいに仕上げた、老若男女問わず食べられるバランス型の一杯を楽しめる!
ニンニクと背脂の加わった「背脂中華そば」や、煮干し油と鶏油を使用した「煮干し油そば」も人気!
【油の南極堂】
日野市の南平を全国に広めたいとの思いから、日野の経営者数名で始めたという人気のかき氷屋さん「南極堂」が、ハイシーズンである夏季以外の9月~6月は油そば専門店として営業するべく、屋号を「油の南極堂」として2020年9月18日にオープンさせたお店。
女性店長さんの親しみのある接客とアットホームな雰囲気の中で油そばを食べられ、家族連れでも気軽に入れます。
4月には高円寺店もオープンする予定で、これから益々楽しみなお店。
「南極堂油そば」は、軽やかで風味豊かな優しい甘味のある醤油ダレに海苔や万能ネギの風味が移りこんだスッキリした和風な味わいで、北海道産全粒粉100%のもちもち麺を存分に楽しめる!
ラー油・酢・ごま昆布・紅ショウガ・天かす・ごま・ブラックペッパーなどの豊富に用意された味変アイテムで、自分好みの味にカスタマイズしてみてください!
【蒸し料理とワインの店 味風 -mikaze-】
2020年7月に閉店した中国料理店「美膳」の店長だった方が昨年10月4日にオープンさせたお店で、昼は「ラーメン」、夜は「蒸し料理」という二毛作の営業スタイル。
カフェのようなお洒落な雰囲気で、女性やカップルも気軽に楽しめるお店!
「れもん塩らーめん」は、鶏や魚介をベースにした清湯スープにキュッと酸味を感じさせる位しっかりレモンを感じさせる特徴的なものでありながら、決してキツい酸っぱさではなく出汁感や塩味も程よく感じられるバランスの整った味わいで、硬めに茹で上げてザクザクした食感を楽しめる極細のストレート麺がベストマッチ!
セットで提供される有機栽培のコーヒーも秀逸!
【味噌もりNOODLE みやみや】
聖蹟桜ヶ丘にある人気店「味噌ぶりNoodle みやみや」、八王子にある「鶏びあんsoba みやみや」に次ぐ3号店として、昨年6月1日にオープンしたお店。
「味噌らあめん」は、白味噌仕立ての濃厚で軽いトロミのあるスープにニンニクや唐辛子の風味と辛味のアクセントなども加わった厚みのある味わいで、モッチモチな食感が心地良い平打ち太麺が好相性の一杯!
多摩地区の人気店とコラボした限定メニューを提供するなど、フードコート内のお店としては珍しい取り組みも行なっているので、フリークから家族連れまで楽しめるお店となっています!
【三代目 麺屋土竜】
芝大門で産声を上げ、現在は新浦安と八王子に店舗を置く「麺屋土竜」のニューブランドとして、昨年3月8日にオープンしたお店。八王子店は一旦閉店という形となりましたが復活するよう努めているそうで、その間もここ豊田の「三代目 麺屋土竜」は元気に営業中!
フードコートとは思えない雰囲気作りとサービス精神で、「また来たい」と素直に思えるお店です。
「もぐらつけめん(野菜付き)」は、甘味と酸味を強めに効かせて少しトロンとしたとろみを帯びたベジポタスープを思わす濃厚なつけ汁に、風味豊かな全粒粉入りの太麺を合わせた一杯!
そして、「土竜」の代名詞とも言える温野菜が最高! これだけ野菜を美味しく食べられるラーメン店は珍しいと思います。
野菜好きはもとより、野菜が少し苦手でも美味しく食べられる、そんなつけ麺を堪能してみてください!
【らーめん 大村庵】
福島県出身で、白河ラーメンのお店で修業されたご主人が昨年11月11日にオープンさせた「らーめん 大村庵」。
実直で朗らかな雰囲気のご主人が毎日丹精込めて打つ自家製麺を味わえるお店で、元お蕎麦屋さんの店舗を居抜きしたというその雰囲気がピッタリ!
あまり注目されていないように思えますが、私個人としては多摩地区の新店としてイチオシのひとつ!
「特製ラーメン」は、鶏の魅力を詰め込んだ厚みのある出汁感に、あきる野にある近藤醸造のキッコーゴ醤油を合わせた、甘味と旨味たっぷりで優しくもしっかりした味わいのスープ。
そこに合わせた自家製の平打ち手揉み麺は、ピロピロした特徴的な口当りと啜り心地の良さとモチモチの食感を楽しめ、スープとの一体感が素晴らしく飽きの来ない味に仕上げた本格派の白河ラーメンを楽しめます!
今回紹介した新店は、どれも「老若男女問わず食べられる味わい」の美味しいお店ばかりを集めました。
これは日野市の地域性などにも合ったもので、日野市のこれからの文化のひとつとして「ラーメン」が根付いていきそうな気がします。
日野市のラーメン文化をこれから牽引していきそうな新店に、ぜひ足を運んでみてください!
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくは各店舗にご確認ください。
ZATSU
2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。
本人ブログ(https://zatsu-ke.blog.jp/)
本人Twitter @zatsu_ke
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