ラーメンWalkerがテーマを決めて名店店主とともに新たなラーメンをお届けする企画。11月は、ラーメンWalkerキッチン&ところざわサクラタウン2周年ということで、「ファンの方が見てみたい“夢のラーメンコラボレーション”」をテーマに事前アンケートを募集し、そのアイデアを叶えてしまうスペシャル5Daysを開催! 初日の2022年11月3日は、音楽×ラーメンのコラボ。音楽界随一のラーメン好き、大人気ロックバンド「サニーデイ・サービス」の田中貴さんが、『ラーメン凪』大将・生田悟志さんとタッグを組んで作り上げたラーメンを提供した。営業終了後の、楽しいトークショーの模様もお届けします!

あの頃の新宿ゴールデン街を思い出す、懐かしのラーメンが甦る!

2004年.『ラーメン凪』は、新宿歌舞伎町ゴールデン街で間借り店から始まった。店主の生田悟志さんは、この4坪8席の小さな店から、立川、渋谷と店を展開し、豚骨ラーメン、そして超濃厚煮干しラーメンを生み出した。当時、渋谷で出していた豚骨ラーメンと、できたばかりの煮干しラーメンを合わせたラーメンを、ある時の限定ラーメンとして復活オープンした新宿ゴールデン街店で提供していた。それが今回、2周年記念に提供したラーメンの原型だ。

田中貴さんが凪に通い始めたのは、3店舗目になる新宿ゴールデン街店がオープンした2008年頃。「店に行ったら、店主がいるわけですよ。でも、客がまったく誰も来ない。あれ、おかしいな、間借り営業の時は大行列で、渋谷の凪もすごい繁盛してるのにと。夜10時くらいに行ってお酒を飲んで、ラーメン食べて帰るんだけど、僕が帰るまで誰も来ないの」と田中さん。生田さんは、そんな田中さんを「明らかにおかしい人が入ってきたと(笑)。隅っこで飲んでて」という印象らしい。「最初は人が本当に来なかったから、お客さんが来たら絶対帰さなかった(笑)。何食べたいですか? なかったら買ってきますって(笑)。秋刀魚買ってくるわ、大根買ってくるわ、納豆買ってくるわ、なんでもやってました」と生田さんが言うように、田中さんも絶対返さなかった一人。「それで仲良くなったんですよね(笑)」。田中さんが生田大将と15年来の深い仲になった思い出のエピソードは、今でも二人共通の宝物のようだ。

その頃に食べたラーメンが、この「鬼煮干」。なぜ今回、このラーメンが選ばれたかというと、サニーデイ・サービスが3ピースバンドとして、限られた数の楽器で音楽を作っていることも影響しているという。「沢山の音で隙間を埋め尽くしたような曲よりも、必要な音だけが鳴っているような曲が好きなんだよね。必要なものも不足しているものもないような音楽。そんな僕の好きな音楽の価値観をラーメンに落とし込んだものを作って、ラーメンファンにも音楽ファンにも食べてもらえたらと思って」という田中さんの言葉に、生田さんが閃いたラーメンが「鬼煮干」だ。

「豚骨だけで炊いたクリーミーなスープに煮干しを足していくんですけど、ちょっと手間がかかる。別で煮干しを炊いて足すと分離したり、薄くなっちゃうので、少しずつ煮干しを足すんです。トッピングでガリや鬼おろしを入れて、煮干しの苦味を休ませるっていう、足し算で作ったラーメン。僕の中で思い入れがある、記憶に残る一杯です」という生田さんに、「店内に入ってすぐ、好きだった、この香りだと思った」と田中さんも満足そうだ。

サニーデイ・サービスの曲が鳴り響くなか、鬼煮干を啜る!

ラーメン提供は、オープン前から長蛇の列。厨房では生田大将と凪スタッフ、ホールには“貴”の名入り帆前掛けを締めた田中さんが準備万端でお客様をお迎えした。食券を購入したお客様には、田中さん自らポストカードを手渡しと、ファンに嬉しいサービスが満載だ。BGMは、もちろんサニーデイ・サービス。

当時の味を目当てに訪れていた古くからの凪ファンも多く、店内に広がる香りを胸いっぱいに吸い込みながら夢中になってラーメンを啜っていた。

食後にお話を伺ってみると、「豚骨がすごい濃厚でクリーミーで、そこに煮干がガツンときて、今回食べられてよかったです」と強烈な鬼煮干の味に、皆さんテンションが上がりまくり。「最初、濃いかなと思ったんだけど、ガリとか味変があって最後まで飽きずに食べれました」「しょっぱいチャーシューがガリで爽やかになる瞬間がすごい感動でした!」とインパクトもありながら、食べやすい仕上がりに誰もが大満足。新たなラーメンファンにとっては斬新な味だが、古参の凪ファンという方は、「昔の感じも残しつつ、チャーシューの厚さとか、外側が固ゆでで中が半熟の味玉も面白かったし、美味しかったですね」と当時の味を思い出しながら語ってくれた。

田中さんからのリクエスト通り、「生田さんのルーツとなるものがギュッとつまった一杯」に、予定杯数があっという間に売り切れとなった。

鬼旨ラーメンのあとは、お楽しみのラーメン×音楽トークショー!

スペシャルコラボラーメン「鬼煮干」を実食いただいた方の中から抽選で、さらにスペシャルストークショーにもご招待。営業終了後、生田大将と田中さん、選ばれた皆様が再び集まったキッチンは、始まる前からラーメンの湯気のような熱気が! まずは田中さんが凪との出会いから語り始めた。

「ラーメン丼に蓋つきで提供して、開けた時の香りを楽しんでもらおうと思ったら、狭い店内で煮干しをガンガン炊いてるから何も意味なかったじゃんってのありましたね。相談受けたから散々ダメだって言ったのに、アドバイスも聞かないから(笑)」と田中さんが話を振ると、「やらなきゃ気がすまない」という生田さん。時代を先取りした大宮店の空飛ぶラーメンや、びっくりするような大赤字を飄々と話したり、マズイカスタマイズラーメンを作ろうとか、びっくり箱のような生田さんに田中さんも会場の皆さんも大爆笑!

そこに、「今日は、音楽とラーメンですから、僕が生田さんに楽器を教える」と田中さんが、カズーという楽器を生田さんにプレゼント。生田さんが鼻で鳴らすというお約束もありつつ、田中さんが大事なベースをギターに持ち替えて合奏が始まった。曲は、サニーデイ・サービスの「おみやげを持って」。カズーが鳴り響くなか、会場が大いに盛り上がった。

終盤のジャンケン大会では、プレゼントの生田大将&田中さんのサイン入り丼をめぐって、皆さん本気モードに。なんと、最後に残ったのは、ラーメンWalkerキッチンに毎日通うために定期券を購入された方と、東所沢に引っ越しされた方。「これは間違いなくどうしても勝たないと! 負けたら引っ越すということで(笑)」という生田さんの音頭で、最後の決戦は…写真でどうぞ!

トークショー参加者の中には、「流れてる音が格好良かったから、たまたま参加した」という方や、「用事を返上して来ました。帰る予定だったんですけど、トークショーがあるって知って、また戻ってきました」と人それぞれ。帰り際に、「もう大爆笑でしたね」「楽しかったです。丼もいただけたんで!」と嬉しい声をたくさんいただいた。

ノリノリで会場を盛り上げてくれた生田さんが、「食べるものが美味しいねっていうのは、ひと手間ひと手間の積み重ねなのは間違いない。自分たちできちっと仕事としてやっていこうねっていうのが新しい時代の生き方。それを、もっと勉強して研究をして、職人にしかできないところで終わらせたくない」と熱く語ると、田中さんも「本当に素晴らしい! 食べる側も、ちゃんと作ってるものの美味しさをわかってほしい。だから、がんばり続けるしかないですね」と真剣な顔で応じた。最後に生田さんが「それが、僕のロック魂ですね! 本当に音楽とラーメン、スゲー似てるんで、僕の店もライブをやってる人でいたいなと思ってます」と、イベントを締めくくった。ラーメンと音楽で盛り上げてくれた、田中さん、生田大将、お疲れ様でした!

すごい煮干ラーメン凪 新宿ゴールデン街店本館
東京都新宿区歌舞伎町1-1-10-2F 新宿ゴールデン街内
24時間営業  無休
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。臨時休業など、詳しくはお店の公式ツイッター(https://twitter.com/ramennagi_jp)をご確認ください。

ラーメンWalkerキッチン
埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3-205
04-2968-7786
JR武蔵野線「東所沢」駅徒歩10分
https://ramen.walkerplus.com/kitchen/