元々は中華料理のひとつであった「ラーメン」ですが、昨今は独自の進化を遂げ、今や和食・フレンチ・イタリアン・台湾・タイ…… さまざまな要素を取り入れて色々な味のラーメンが出てきています。 縛りが無く、店主が「これはラーメンだ」と提供すればそれがラーメンになるのがラーメンの魅力のひとつであり、それによって無限大の可能性が広がる料理となっています。
そのなかでも、一昔前では考えられなかった「トマトラーメン」なども、今となってはポピュラーなラーメンのひとつとなっています。
今回は、その「トマトラーメン」にスポットを当て、武蔵野・多摩地区で食べられる「トマトラーメン」のオススメのお店を紹介します!
カッパ64@牛浜
JR青梅線・牛浜駅から徒歩12分ほどの所にある「カッパ64」の「とまとらーめん」。
武蔵野・多摩地区で「トマトラーメン」と言って真っ先に思い浮かぶのは、この「カッパ64」だと思います。
数あるラーメン専門店のなかでもトマトラーメンがメインとなっている珍しいお店で、大人気メニュー「とまとらーめん」は、どっしりとした豚骨スープとトマトが見事に合致した濃厚さのなかにふわっと魚介を感じる「和風」と「洋風」が融合したようなもの。ドロドロした濃厚感を楽しめながらも重すぎずにトマトの爽やかさと旨味のあるスープと、自家製の低加水細麺が合わさった完成度の高い一杯!
立川中華そば ととホンテン@立川
JR立川駅から徒歩7分ほどの所にある「立川中華そば ととホンテン」の「鶏トマトらーめん」。
鶏などをベースに魚介を合わせたあっさりした塩味のスープは、ほんのりと甘味を感じるじんわりとした優しい味わいで、有機トマトソースをスープに溶かしていく事によって徐々にトマトスープへと変化します。
トマト感を強く効かせている訳ではないけれど、トマトの風味高さは段違い! 素材の味わいをしっかり活かした「ととホンテン」らしい、あっさりのなかに深いコクを楽しめる一杯!
アンタイNOODLES@中神
JR青梅線・中神駅から徒歩1分の所にある「アンタイNOODLES」の「トリュフトマトつけ麺」。
今回紹介するなかでは最もトマト感が穏やかかもしれないけれど、ある意味一番使い方が巧いとも思える一杯!
濃厚な白湯スープにトマトやトリュフオイルを合わせたという斬新なもので、トリュフが嫌味無くふんわり香り、口当たりのまったりとしたクリーミーなコクとトマトの甘味や旨味が合わさったパスタのトマトソースを思わすような味わい。トッピングにも一工夫あり、甘味・旨味・風味を楽しめるローストトマトが秀逸!
ラーメン やのけん@矢野口
JR南武線・矢野口駅から徒歩1分の所にあるバルの二毛作店「ラーメン やのけん」の「特製トマトバジルラーメン」。
ミネストローネを思わすような軽い酸味と強い旨味のトマト感を楽しめるもので、濃厚ながらもスッキリさのある仕上がり。
バジルオイルによって風味のアクセントを加えたスープに、バリカタに近い茹で加減の中細麺を合わせた洋風テイストな一杯!
自家製麺 つけ麺 紅葉@国分寺
JR中央線・国分寺駅から徒歩5分ほどの所にある「自家製麺 つけ麺 紅葉」の「海老とトマトの味噌つけ麺」。
海老の旨味が溶け込んだアメリケーヌソースを思わすようなフレンチテイストな味わいに、トマトの爽やかな風味と旨味をさり気無く感じられるように溶け込ませて、ドロッと濃厚なのに重さを感じずにクリーミーな味わいを楽しめ、バジルソースがアクセントとなった一杯!
6種類から選べる自家製麺によって、何度食べても新しい味を楽しめる最高峰のつけ麺!
麺処 あずき@八王子
JR中央線・八王子駅から徒歩7分ほどの所にある「麺処 あずき」の「トマトみそ」。
トマトとバルサミコ酢のフロマージュによる甘味と旨味に、ほのかな酸味が感じられる優しい味わいのスープ。トッピングされた味噌を溶かしながら食べ進めると、味噌バターとも言えるような風味とコクが現れます。
トマトと味噌を合わせて味の変化を楽しめる他には無いテイストで、選べる自家製麺によっての変化も楽しめる!
つけめん処 あすなろ食堂@三鷹
JR中央線・三鷹駅から徒歩8分ほどの所にある「つけめん処 あすなろ食堂」の「とまとつけめん」。
とろみの強いベジポタ系スープで、舌を刺激するようなピリピリとした強い辛味があり、その辛味の後から甘味を感じるようなトマトを中心としたマイルドでコクのある味わいを楽しめる濃厚なトマトソース的な味わいで、パルメザンチーズやクルトンなどがトッピングされたトラットリアイタリアンな雰囲気を持ったつけ麺!
つけ汁が冷めないよう、鉄鍋に入って熱々なのも嬉しい!
風来坊@秋川
JR五日市線・秋川駅から徒歩3分ほどの所にある「風来坊」の「バジトマラーメン」。
イタリアンレストランからラーメン屋に転身したお店ならではの本格派なイタリアンの技法を織り交ぜて作られた真っ赤なトマトスープは、トマトをふんだんに使いドロドロしながらも後味が凄くあっさりした不思議な味わいで、フレッシュバジルの風味をアクセントに活かしたイタリアンテイストが強く出た一杯!
手もみらあめん 十八番@東青梅
JR青梅線・東青梅駅から徒歩10分ほどの所にある「手もみらあめん 十八番」の「トマポーク」。
最高レベルのトマト感を楽しめる「トマトラーメン」も提供していますが、今回はもうひとつのトマトメニュー「トマポーク」!
人気メニュー「トマトラーメン」と「ポークラーメン」を融合させたもので、ドロドロとした強いトマト感を楽しめるスープに、焼いた豚肉とニンニクの香ばしくガツンとパンチのある味が合わさっています。凄くあっさりでありながらオイリーさやジャンクさも持ち合わせた、ここでしか食べられない不思議なインパクトを持った一杯!
トマトの花 イオンモール日の出店@秋川
JR五日市線・武蔵引田駅から徒歩10分ほどのショッピングモール「イオンモール日の出」内のフードコートにある「トマトの花」の「モッツァレラチーズの無添加スープトマト麺」。
牛めしで有名な「松屋フーズ」が手掛けるトマトラーメンの専門店ながら、侮ることなかれ! こだわりを持って作られたこの「トマト麺」は、トマトを主軸に野菜をたっぷり溶け込ませ、無添加で仕上げた濃厚かつあっさりなトマトスープで、モッツァレラチーズやグラナパダーノチーズを合わせることでコクと旨味を加味し、ほのかな酸味とバジルの風味でスッキリしたイタリアンテイストに仕上げた一杯!
ラ・ブーム@羽村
最後に紹介するのは、立川柏町からJR青梅線・羽村駅から徒歩3分ほどの所に移転してきたハワイアンダイニング「ラ・ブーム」の「究極の海賊風パスタラーメン」。
ハワイアンダイニングでありながら、一番のウリは「パスタラーメン」という不思議なお店。今でこそ多国籍料理となっているラーメンですが、20年近く前に開発されたこの「パスタラーメン」はパイオニア的存在なのかもしれません。
トマトクリームソースをベースに魚介を合わせた和洋折衷なスープに、ムール貝・海老・ホタテなどの海鮮やベーコンにパプリカなど豪華な具材がトッピングされたもので、他のトマトラーメンとは全く違った味わいを楽しめます。
「中華麺」と「自家製生パスタ麺」が選べ、全く違った表情を楽しめるのも面白い!(画像は中華麺)
サービスの「ミニライス」も付けられるので、スープをかけて粉チーズを振りかければリゾットとして楽しむことも出来ます。
「トマトラーメン」と一口に言ってもその味わいは様々。
イタリアン寄りのものから和風テイスト、ラーメンもあれば油そばやつけ麺もあります。
今回は私が食べてきたなかで印象に残ったものを紹介させていただきましたが、これ以外にもたくさんの美味しい「トマトラーメン」があると思いますので、このコラムをきっかけにハマったら是非色々な「トマトラーメン」の食べ歩きをしてみてください!
※新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止策により、営業日・営業時間・営業形態などが変更になる場合があります。詳しくは各店舗にご確認ください。
ZATSU
2006年に開設したブログ「ZATSUのラーメン」の管理人。武蔵野・多摩地区を中心にしたラーメン食べ歩きを始めて15年以上。現在は年間400〜500杯程度を食べ、新店コレクターでありながらも老舗店やリピートするお店も多数あり。チェーン店からファミレス、カップ麺までも愛する真性の「ラーメン好き」で、基本的に何でも美味しく食べられる幸せ者。「自分の好みのラーメンを見つけて欲しい」と言う思いをモットーに色々なラーメンを紹介していきます。
本人ブログ(https://zatsu-ke.blog.jp/)
本人Twitter @zatsu_ke
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